HIGG FEMを展開することは、サプライチェーン・パートナーおよびその環境プラクティスと影響について深く知る上で最良の方法です。本セクションでは、ロールアウトを成功させるための準備に必要なすべてのステップと情報を紹介します。
1. 準備方法
準備の第一段階は、情報収集とタイムラインの設定です。
- タイムライン:FEM完成に向けたケイデンス日を決定します。SACが定義した周期を守ることも、独自の期限を設定することも可能です(最終掲示可能日は翌年の12月31日、例えばFEM2020の場合は2021年12月31日)。
- 施設・工場一覧:対象となる施設・工場を選択し、Higg ID、住所、連絡先などの関連情報を収集します。
- 要件:FEMの完成を必須とするか、要件とするかを決めます。履歴から見ても成功率が格段に上がるため、必須条件とされることをお勧めします。また、標準のFEMに加え、施設・工場基盤を使用するかどうかを決定します。詳細は以下をご参照ください。
- 検証:自己評価だけでなく、依頼または検証依頼をするつもりであれば、事前に計画を立てます。自己評価と検証の両方を完了するためにも、施設・工場が十分な準備期間を確保できるよう、伝達を早めに行いましょう。
- コミュニケーションプラン:施設・工場との要件やサポートリソースに関する定期的なコミュニケーションは、モジュールを成功裏に完了することにおいて最良の方法です。
また、FEMの展開をサポートするために当社の導入ツールを使用する予定であれば、こちら でガイダンスを確認するか、こちらで導入ツールのオンボーディングをご覧ください。
また、Higgカスタマーサクセスチームによる様々なレベルのサポートをご用意しておりますので、こちらでご覧ください。
2. FEM vs 施設・工場基盤
2020年、Higgは標準のFEMに加え、施設・工場基盤という新しいセクションをツールに追加しました。
施設・工場基盤とは何でしょうか? 施設・工場基盤は、施設の基本的な環境プラクティスの評価を目的とした、一連の基礎的な質問です。ブランドや小売業者が基礎的なレベルで施設・工場の環境パフォーマンスを迅速に評価するための方法となります。施設・工場基盤では、施設・工場の環境サステナビリティへの対応力を迅速に評価することができます。
施設・工場基盤とHigg施設・工場環境モジュール(Higg FEM)との違いは何でしょうか?
施設・工場基盤は、Higg FEMへの入門ステップを提供し、最初の環境サステナビリティの評価プロセスをスピードアップさせます。施設・工場基盤を利用することで、Higg Indexを初めて利用する施設・工場がHigg FEMの総合評価に向けて、徐々にHigg Indexを理解していくことができます。
施設・工場基盤は、Higg FEM評価に代わるものではありません。むしろ、Higg FEMを使用するための入り口としてHigg Indexを施設・工場に紹介し、施設・工場の環境パフォーマンスのスナップショットを取得して、ブランドや小売業者のパートナーと共有します。施設・工場基盤は、スコアリングやベンチマーク機能を提供していません。
3. 施設・工場に関するプロセス
FEMを完成させる施設・工場の全体的な流れについては、以下をご覧ください。このツールには、大量のデータや情報が必要です。施設・工場のFEMになじみがあるか、一般的なサステナビリティの知識があるかに応じて、施設・工場が評価を完了するまでには3~6週間、初めての場合はそれ以上かかることがあります。
4. 施設・工場パートナーへの支援
FEMの完了プロセスにおいてサポートを提供し、施設の様子を確認することは、FEM展開の成功のためには非常に重要となります。ちょっとしたヒントのご紹介:
- 施設・工場パートナーとの要件や納期に関する定期的なコミュニケーション
- 施設・工場向けのFEMガイダンスやサポートチケットの提出先などの有用なリソースを共有し、今後開催されるトレーニングウェビナーへの参加を施設・工場に呼びかけます。