化学物質管理 2021

一般的な紹介

本項の目標は、製造工場において責任ある化学物質管理を推進することにあります。 工場の製造工程や業務における化学物質の使用は、体系的かつ適切に管理されなければ、環境や人の健康に非常に有害で危険なものとなります。 Higgの他の項目とは異なり、化学物質管理は、在庫や購買から製造フロア、保管場所、廃棄場所まで、事業のすべての部分に関連します。 しっかりとした化学物質管理プログラムには、以下の分野で基本的な方法と高度な方法が含まれている必要があります。

  • 化学物質管理方針、法令遵守手順、コミットメント
  • 従業員トレーニングおよびコミュニケーション
  • 化学物質および原材料の調達と購入の慣行
  • 化学物質リスト管理
  • 化学物質の保管、輸送、取り扱い、使用の慣行
  • 緊急対応計画(ERP)、事故および流出に関する改善計画
  • 製品の追跡可能性、品質、完全性
  • 化学物質および工程のイノベーション
  • 継続的な改善

Higg FEM 化学物質管理項では、これらの各カテゴリの基本的なものから進んだものまで紹介しています。 堅牢な化学物質管理システムを立ち上げるために必要なすべての要件を完了するには、数年かかる場合があることを心に留めてください。 詳細については、ZDHC CMS の枠組み バージョン 1.0 のドキュメント(https://www.roadmaptozero.com/process#Guidance)を参照してください。

評価の設問に答える前に、あなたの工場に化学物質を必要とする生産工程があるかどうか明確にするように求められます。 そういった選択により、貴社工場に最も適した質問に導かれます。 生産で使用する化学物質とは、染料、シリコン仕上剤、スクリーン捺染、溶剤、インク、ラベル、耐久性のある撥水化学組成、接着剤、なめし用化学物質、その他化学的促進剤などを指します。 他の例には、プラスチック製品/部品に追加される化学可塑剤、顔料と樹脂を含むスクリーン捺染、または他の成分のキャリアとして使用される溶媒で印刷プロセスの完了後に衣服から蒸発する物質が含まれます。 レベル 2 および 3 の工場(素材メーカー、染色およびプリント工場、なめし革工場、裁断業者)はすべて、生産において化学物質の使用に「はい」という回答になると思います。

注意:Higg FEM化学物質管理項目は、サステイナブル・アパレル連合アウトドア産業協会有害化学物質排出ゼログループの協力から生まれたものです。

化学物質序文

本項の質問はどれも、工場が以下の各カテゴリで優れた成果を達成するためのものです。

  • 化学物質管理方針、法令遵守手順、コミットメント:工場において重要なのは、化学物質管理の第一歩として、強い方針と適切な手順を打ち出すことです。 本ドキュメンテーションは、管理サポートと化学物質管理の包括的な計画について詳しく説明しています。 この文書は責任ある行動を保証するものではありませんが、責任ある体系的な化学物質管理の重要な先駆けとなるものです。
  • 従業員の訓練と伝達:責任をもって化学物質を管理するためには、化学物質と接触するすべての従業員が責任ある管理慣行とガイドラインについて知る必要があります。
  • 化学物質の選択、調達、購買に関するプラクティス:基本的な化学物質の要件を満たすための重要な第一歩は、どのような化学物質が工場に入ってくるのかを理解することです。 工場に何が入ってくるのかがわかれば、責任を持って購入する化学物質を選択し、購入したものを管理することができます。
  • 化学物質リスト管理:化学物質リストの保管は、どの製品が現場で使用されているか、基準を満たしているかを工場が理解していることを確認する上で重要な記録です。 リストは、万が一法令が遵守されていない場合、製品不良の原因を特定するにも重要なものです。
  • 化学物質の保管、運搬、取り扱いおよび使用に関するプラクティス: 化学物質が敷地内に持ち込まれたら、環境汚染や従業員への曝露を防ぐために、従業員は、責任を持って適切に保管、運搬、取り扱い、使用するための準備をする必要があります。
  • 緊急時対応計画(ERP)、事故・流出時復旧計画:不慮の暴露から従業員および/または被災者を守るためには、全従業員が導入する準備ができている緊急化学物質事故管理計画を立てることが重要です。
  • 製品のトレーサビリティ、品質/完全性:製品の品質を保証するためには、工場で受領した化学物質の品質が、特に環境基準に関連して発注した化学物質の品質に一致しているか確認し、完全なトレーサビリティを文書化することが重要です。 これにより、工場で意図しない法令の不遵守や作業員/環境が化学物質にさらされるのを防ぐことができます。
  • 化学物質および工程改善:化学物質管理は、現在、解決策よりも環境に対する課題の方が多い複雑な分野です。 バリューチェーンパートナーが協力して改善を図り、汚染物質を適切に管理することから汚染物質をより良い代替物や改善方法に置き換えることで環境への影響を低減することが重要です。
  • 継続的な改善:CMS を実施することは継続的な改善です。 組織、規制、要件、ポリシー、SOP、およびプロセスに変更が生じると、継続的なレビューと更新が必要になります。 そして、組織がそれを実施するための手順を有していることが重要です。  このプロセスは、内部で実行される場合と外部の関係者によって実行される場合があります。

上記KPIはまた、元のOIA化学物質管理モジュール主目標1~7に対してもマッピングされており、新しく組織され統合されたFacility Environment Module 3.0内にすべての概念が確実に取り込まれていることを保証しています。また、OIA化学物質管理モジュール(CMM)主目標は、業界内で推進しようとしている主要な高レベル化学物質管理のベストプラクティスについて考え、参照する別の方法として引き続き使用することができます。

重要 — 技術ガイドラインのリンク利用方法 

パートナー機関の1つである「有害化学物質ゼロ排出ゼロ(ZDHC)」グループは、Higg FEMの質問で取り上げられている化学物質の管理に関する優れたガイドを作成しました。 たとえば、推奨される適切な管理手法の詳細について、質問で「ZDHC化学物質管理システムの枠組み–バージョン1.0(2020年5月版)–第5章」を参照している場合は、このドキュメントを開いて第5章を見つけると、対応するトピックの詳細を入手できます。

ZDHC 化学物質管理システムの枠組み: 

https://uploads-ssl.webflow.com/5c4065f2d6b53e08a1b03de7/5ec4fce8cc2b044b520491d5_ZDHC%20CMS%20Framework_MAY2020.pdf

貴社工場で実行されている工程をすべて選択してください。

  • 染色または染色仕上工程 
  • 印刷・捺染
  • 洗濯または洗浄
  • 接合または接着
  • 繊維の押出成形または紡糸・紡績
  • 製織中の経糸糊付(サイジング)
  • 皮なめし
  • ラミネーション
  • プラスチックパーツの押し出し加工、組み立て、仕上げ
  • 金属仕上げ(化学物質使用)
  • 溶接
  • 鋳造(化学薬品使用)
  • 脱脂(有機溶剤使用)
  • 彩色
  • 粉体塗装(非金属用)
  • はんだ付け
  • プリント回路基板の電子自動化(化学物質使用)
  • その他、化学物質を必要とする製造工程

いずれかを選択した場合、貴社工場は製造工程において化学物質を使用しています。

  • これは、工程で化学物質を使用して製品を作る工場工程を指します(染色またはその他染色仕上工程、プリント、洗濯または洗浄、接合または接着、製織中の経糸糊付(サイジング)、繊維の押出成形、紡績、皮なめし、電気メッキ、溶接、その他製造工程など)。 レベル 2 および 3 の工場(素材メーカー、染色およびプリント工場、なめし革工場、化学物質供給業者、裁断業者)はすべてこれらにあてはまると思われます。
  • 生産過程で使用する化学物質とは、染料、シリコン仕上剤、スクリーン捺染、溶剤、インク、ラベル、耐久性のある撥水化学組成、セメント、接着剤、なめし用化学物質、金属めっき液、脱脂剤、その他化学的促進剤などを指します。 その他、プラスチック製品または成分に添加される化学可塑剤などがあります。 製品を作るために使用される化学的混合物の中には、顔料および樹脂を含むスクリーン捺染インク、およびインクの他の成分の媒介として使用され、プリント工程が完了した後に衣服から蒸発し(または排出され)、完成品に残留しない化学物質製品に使用されているものがあります。 ハードグッズ工場の例としては、脱脂用の有機溶剤、金属めっき液などが挙げられます。製造工程で化学物質を使用する工場は、必要に応じて工具およびオペレーション用化学物質についても報告する必要があります。

選択された項目がない場合、貴社工場は工場の設備および/またはオペレーションのみに化学物質を使用する工場です。

  • これは、製造工程では化学物質を使用しないが、排水処理など工場作業の別の箇所で化学物質を使用する工場であることを示しています。 垂直統合されていないレベル1の裁断・縫製工場は、この適用カテゴリに分類されます。 まだ化学物質管理に関する質問が一部あります。というのも、貴社の工場は、製品洗浄、機械の潤滑油、スポットクリーナー、ペンキ、該当する場合、排水処理(ETP)用化学物質 など、日々の作業の中で化学物質をいくらか使用しているためです。

化学物質管理-レベル 1

質問

リストに記載のある化学物質すべてを確認します

  • 製造工程で使用する化学物質すべて(製造に使用する化学物質、反応物質、添加剤、該当する場合、排水処理施設用化学物質)
  • 工具/設備に使用する化学物質すべて(スポットクリーナー、潤滑油およびグリース)
  • オペレーションおよび工場保守に使用する化学物質すべて(上記で述べられたWWT以外)

アップロード例:a)既存の化学物質リスト、 b)該当する場合、特定の反応しやすい化学物質を保管または使用する許可(たとえば、爆発物、無水酢酸、尿素、エタノールなどが規制されており、使用するには特別な許可が必要な国もあります)

すべての情報が1件の書類にある必要はありませんが、関連するドキュメント(たとえば、先入れ先出し書類)に簡単にアクセスできることが必要です。

  • 化学物質名および種類
    • 種類の例:染料、洗浄剤、コーティング材、洗剤、柔軟剤など。
  • 供給業者/ベンダー名および業種:
    • 例:正規メーカー/考案者、リフォーミュレータ、代理店、卸業者、ブローカー、その他、不明
  • 安全データシート(SDSまたはMSDS)がある – 利用できる状態であり、発行日を記載する必要があります
    • 世界調和システム(GHS)または同等のものに準拠している
    • GHSおよびそれに相当するSDSには以下を記載する必要があります。化学物質製品情報およびその成分、危険有害性分類および記号、供給業者(製造者)情報、使用目的/特定の最終用途、安全衛生上可能性のある危害や危険、個人的な予防措置、保護具および緊急処置、応急処置、症状および必要な処理、封じ込めおよび清掃方法および用具、安全な使用・取り扱い方法、流出時処理方法、不適合性を含めた安全な保管条件、化学毒性、安定性、反応性、危険な反応または分解のあらゆる可能性、廃棄処理方法、輸送危険性クラスおよびリスク。
  • 機能
  • 危険有害性分類
    • P コードおよび H コード(または S コードおよび R コード)を含める必要があります
  • 化学物質の使用場所
    • 例:工場棟、工程、機器
  • 保管条件と保管場所
  • 化学物質の使用量
    • 例:ガロン、グラム、キログラム、トン、リットル
  • CAS番号または複数のCAS番号(混合物の場合)
  • ロット番号
  • MRSL 遵守
  • 購入日
  • 化学物質の有効期限(該当する場合)

貴社工場の化学物質リストに含まれないデータについて、そのようなデータを取得する実行計画はありますか?

 

そのようなデータを取得するための実行計画をアップロードしてください。

 

すべての情報が1件の書類にある必要はありませんが、関連するドキュメント(たとえば、先入れ先出し書類)に簡単にアクセスできることが必要です。

完全な化学物質リストに記載する項目:化学物質名および種類、供給業者/ベンダー名および業種、発行日の記載がある利用可能な安全データシート(SDSまたはMSDS)、機能、危険有害性分類、使用場所、保管条件および保管場所、使用される化学物質の量、GHSまたは有害化学物質を対象とした同等のSDSに記載されているCAS番号、ロット番号(簡単に追跡または遡ることができる場所であればどこにでも記録することができます)、MRSL 遵守、購入日、有効期限(該当する場合)。

 

必要に応じて、貴社のインベントリーリストの化学物質が業界基準のポジティブリストまたはネガティブリストに入っているか、明確にすることも推奨されます。 

 

貴社工場に該当する化学物質すべてに対して完全なリストが作成されている場合は、満点が与えられます。

 

全て項目が書かれているわけではないリストに記載のある化学物質すべてを追跡している場合は、部分点が与えられます。 同様に、詳細なリストはあるが、該当する化学物質のすべてを追跡できない場合も、得点の一部が与えられます。

 

ご注意ください:Higg.org にSDSドキュメントをすべてアップロードする必要はありません。これは、ボリュームの大きなファイルが含まれている可能性があるためです。ファイルのアップロードはオプションです。 ただし、SDS情報の保存先は明確にする必要があります。検証時に本件について質問を受ける場合が考えられます。 

 

検証中に次のような追加の文書が要求されることがあります:b)特定の反応しやすい化学物質(爆発物など)を保管または使用することへの許可(該当する場合)、d)購入記録。

 

製造工程で化学物質を使用していない工場は、スポットクリーナー、機械用グリース/潤滑油、排水処理施設用化学物質など、製造プロセスおよび工具/設備カテゴリに関連するすべての化学物質をリスト化する必要があります。

 

工具/オペレーション用化学物質のみ使用している工場について:

製造に関連して化学物質を使用しない場合(製品の洗浄など)あるいは/または機械の維持や潤滑剤に化学物質を使用しない場合は、「該当しない」を選択してください。

 

工具/オペレーション用化学物質のみ使用している工場について:

スポットクリーナー、機械用グリースや潤滑油、排水処理化学物質など、製造工程、工具/設備に関する化学物質をすべてリストアップする必要があります。 製品の洗浄など、製造に関連して化学物質を使用しない場合、あるいは/または機械の維持や潤滑剤に化学物質を使用しない場合は、「該当しない」を選択してください。

 

製造工程で化学物質を使用する工場について:

  • 製造、工具/設備、オペレーションおよびメンテナンスに関する化学物質はすべて、必要な情報を含むリストを作成する必要があります。その場合は、満点が与えられます。
  • 製造工程で使用される化学物質をすべてリスト化できたら、レベル 2 に進むことができます。
  • 製造、工具/設備、操作およびメンテナンスに関する化学物質もすべてリスト化する必要があります。ただし、リストが現時点で不十分である、また不完全である工場は、次のレベルに進むことができます。
  • 製造、工具/設備で使用される化学物質がすべてリスト化されると、「部分的にあてはまる」の得点が与えられます。

オペレーション上の主要業績評価指標:化学物質リスト管理

 

質問の意図

本質問は、工場内にある化学物質について工場が理解していることを確認するものです。 これは、どの化学物質が危険であるかを確認し、それらを安全に管理する方法および化学物質管理システムを確立するための第一歩です。

 

この情報をすべて一つのExcel文書に保存する必要はありませんが、複数の文書内で簡単に見つかるようにしておく必要があります。 たとえば、量と購入日は別の記録とすることができます。各化学物質の購入日は多数におよび、異なる保存倉庫の記録で追跡できるものです。

 

化学物質管理は、工場内で保管・使用される化学物質を完全に理解することから始まります。 繊維およびフットウェア産業におけるほとんどの化学物質は、酸化剤、腐食剤、加圧下のガス、可燃性、毒性および刺激性のようないくつかのカテゴリに分類されます。

 

一般的に、これらのほとんどは職場で身近にあります。 多くの化学物質は、さまざまなレシピとして個々の作業命令書で使用され、工場を出入りします。 危険有害性周知状況を監視するには、施設内のすべての異なる化学物質に関する書面によるリストが必要です。またそれは、全従業員が容易に利用できるようにしておく必要があります。 リストは生きた文書であり、常に最新の状態に保たれなければなりません。

 

中には追跡するにはデータが高度化されており、コンパイルに時間がかかるものもありますが、一度コンパイルされると、そのデータは新しい法規制として会社にとって価値あるものとなる、またはそこからさらに進んだ化学物質管理の必要性がもたらされることになるのです。

 

技術ガイダンス

効率的に化学物質の消費データを工場で追跡できるようにするシステムとして、先入れ先出し(FIFO)の実現方法論を理解する必要があります。 工場で採用できると考えられるアプローチが2つあります。 1つは、毎月更新される化学物質リストを作成することです。 あるいは、入荷するすべての化学物質のロット番号を取得するストックデータ、および有害物質情報を持つ化学物質情報ログシートを保管することです。 化学物質の購入頻度が高い場合には、2番目の選択肢が適当です。

 

在庫リストを準備する際には以下を含むリストを作成します。製造工程で使用する化学物質、運転切り替えの間に設備の清掃用に使用する化学物質(企業が再利用、販売、廃棄する化学物質)など製造工程をサポートするために使用する化学物質、排水処理に使用する化学物質、研究施設で使用する化学物質、ボイラー・冷凍機に使用する化学物質、衛生用化学物質、染み抜き、ペンキ・ガムを落とす溶剤、スクリーン洗浄・スクリーン製造・化学物質に暴露した場合に使用する化学物質など。 

生産中に生成される中間化学物質は含める必要はありません。 化学物質を使用する箇所では、適切な使用方法を記載した指示書が必要です。 指示書は、レシピカード、プロセス調整指示書、配合表のような形式であり、そこには主要な操作とそれらのプロセスに必要とされる可能性のある化学物質および量が記載されている必要があります。 化学物質使用に関する指示書類には、プロセス調整パラメータおよびチェックポイントの記載が必要です。 一般的には、技術データシート(TDS)にプロセスおよび使用に関する情報が記載されています。 化学物質提供業者との協業は、処方・指示・プロセスを最適化するのに役立つと思われます。 リストは、年に一回、または手順が変更される場合に更新する必要があります。

 

参照資料:ZDHC 化学物質管理システムの枠組み – バージョン1.0(2020年5月版) – 第5章

 

リストに記載する項目:

    質問1bに記載されている化学物質識別データ

  • 化学物質名および種類
    • 種類の例:染料、洗浄剤、コーティング材、洗剤、柔軟剤など。
  • 供給業者/ベンダー名および業種:
    • 例:正規メーカー/考案者、リフォーミュレータ、代理店、卸業者、ブローカー、その他、不明
  • 安全データシート(SDSまたはMSDS)がある – 利用できる状態であり、発行日を記載する必要があります
    • 世界調和システム(GHS)または同等のものに準拠している
    • GHSおよびそれに相当するSDSには以下を記載する必要があります。化学物質製品情報およびその成分、危険有害性分類および記号、供給業者(製造者)情報、使用目的/特定の最終用途、安全衛生上可能性のある危害や危険、個人的な予防措置、保護具および緊急処置、応急処置、症状および必要な処理、封じ込めおよび清掃方法および用具、安全な使用・取り扱い方法、流出時処理方法、不適合性を含めた安全な保管条件、化学毒性、安定性、反応性、危険な反応または分解のあらゆる可能性、廃棄処理方法、輸送危険性クラスおよびリスク。
  • 機能
  • 危険有害性分類
    • P コードおよび H コード(または S コードおよび R コード)を含める必要があります
  • 化学物質の使用場所
    • 例:工場棟、工程、機器
  • 保管条件と保管場所
  • 化学物質の使用量
    • 例:ガロン、グラム、キログラム、トン、リットル

質問1cに記載されている追加データ

  • CAS番号または複数のCAS番号(混合物の場合)
  • ロット番号
  • MRSL 遵守
  • 購入日
  • 化学物質の有効期限(該当する場合)

化学物質リストに入れることが推奨されるその他のデータ:

  • ポジティブリストの表示
  • ネガティブリストの表示

詳細は以下を参照してください:

化学物質の分類および表示の世界調和システム:https://www.unece.org/trans/danger/publi/ghs/ghs_rev08/08files_e.html

 

ZDHC CIL テンプレート:https://www.roadmaptozero.com/documents

 

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について:

満点:  

  • 化学物質リストに、製造、工具/設備、オペレーション、メンテナンスで使用されるすべての化学物質(該当する場合、製造に使用される化学物質、スポットクリーナー、排水処理化学物質、グリースおよび潤滑油)が記載されている。 適用ガイダンスを参照してください
  • 工場は1年間の化学物質購入リストを提示することができ、購入された化学物質はすべてリスト化されている。
  • 化学物質リストがあり、化学物質の識別データと追加データを含む最小限の情報が記載されている。
    • 化学物質識別データ – 質問1bに記載されているリストを参照
    • 追加データ –  質問1cに記載されているリストを参照
  • 化学物質リストには、使用量情報を記録する必要があります。また量は最低月次で更新します。
  • 化学物質の使用量および量(入出庫履歴)を追跡するためのリアルタイムの追跡システム(電子的またはマニュアル)は、保管場所/倉庫、製造、一時的保管区域で必要です。
  • 少なくとも6ヶ月ごとに工場全体の化学物質(購入済み、使用済)の残量確認を行う必要があります。
  • 新しい薬品が購入するたびに、化学物質リストを更新します。 新しい化学物質が追加されると、従業員トレーニング、PPE、また二次汚染、緊急計画および処分要件などの危険および保存要件の見直しを行います。
  • 新しい化学物質は、以下について検証が行われるまで在庫または保管場所に移動しません。:P.Oと化学物質リストに追加されている、CAS番号、MRSLに対してスクリーニングされている、使用に適用できる、危険有害性と互換性に従って適切な保管場所に割り当てられ、適切に表示されている。

部分的なポイント:

  • 化学物質リストに、少なくとも製造、工具/設備で使用されるすべての化学物質(該当する場合、製造に使用される化学物質、スポットクリーナー、排水処理化学物質、グリースおよび潤滑油など)が記載されている。 適用ガイダンスを参照してください。
  • 工場は購入した化学物質の通年のリストを提供することができ、リストには、少なくとも製造および工具/設備のために購入されたすべての化学物質が記載されている。
  • 化学物質リストがあり、化学物質識別データに関する最小限の情報が記載されている。
    • 化学物質識別データ – 質問1bに記載されているリストを参照
  • 化学物質リストには、使用量情報を記録し、また量は2か月以内に一度更新する必要があります。

化学物質を工場のオペレーションにのみ使用する工場:

満点:  

  • 化学物質リストに、製造、工具/設備、オペレーション、メンテナンスで使用されるすべての化学物質(該当する場合、製造に使用される化学物質、スポットクリーナー、排水処理化学物質、グリースおよび潤滑油)が記載されている。 適用ガイダンスを参照してください。
  • 工場は1年間の化学物質購入リストを提示することができ、購入された化学物質はすべてリスト化されている。
  • 化学物質リストには、最小限の情報が記載されている。
    • 質問1bに記載のある化学物質識別データを参照、また
    • 質問1cに記載のある追加データを参照
  • 新しい薬品が購入するたびに、化学物質リストを更新します。 新しい化学物質が追加されると、従業員トレーニング、PPE、また二次汚染、緊急計画および処分要件などの危険および保存要件の見直しを行います。
  • 新規に受け入れた化学物質は、以下に関する検証が行われるまで保管場所に移動しません。P.Oが正確である、化学物質リストに追加されている、CAS番号、MRSLに対してスクリーニングされている、使用に適用できる、危険有害性と互換性に従って適切な保管場所に割り当てられ、適切に表示されている。

部分点  

  • 化学物質リストに、少なくとも製造、工具/設備で使用されるすべての化学物質(該当する場合、製造に使用される化学物質、スポットクリーナー、排水処理化学物質、グリースおよび潤滑油など)が記載されている。 適用ガイダンスを参照してください。
  • 工場は購入した化学物質の通年のリストを提供することができ、リストには、少なくとも製造および工具/設備のために購入されたすべての化学物質が記載されている。
  • 化学物質リストには、最小限の情報が記載されている。
    • 質問1bに記載のある化学物質識別データを参照
  • NA(ノンツーリング)工場

必要書類:(アップロードの必要はありませんが、検証中に確認されることがあります):

  • 化学物質リスト
  • 安全データシート(SDSまたはMSDS) – 利用できる状態であり、発行日を記載する必要があります
    • 世界調和システム(GHS)または同等のものに準拠している
    • GHSおよびそれに相当するSDSには以下を記載する必要があります。化学物質製品情報およびその成分、危険有害性分類および記号、供給業者(製造者)情報、使用目的/特定の最終用途、安全衛生上可能性のある危害や危険、個人的な予防措置、保護具および緊急処置、応急処置、症状および必要な処理、封じ込めおよび清掃方法および用具、安全な使用・取り扱い方法、流出時処理方法、不適合性を含めた安全な保管条件、化学毒性、安定性、反応性、危険な反応または分解のあらゆる可能性、廃棄処理方法、輸送危険性クラスおよびリスク。
  • 該当する場合、特定の反応しやすい化学物質を保管または使用することへの許可。 例:爆発性物質(エタノール、無水酢酸、尿素など、適用可能な国もあります)
  • 化学物質購入リスト、および対応する過去1年間の購入記録

面接時の質問

  • 正確、最新、完全な化学物質リストを保持する手順についての議論

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 購入した化学物質と化学物質リストの間に相違がないか、リスト/記録を確認する
  • 化学物質リスト、FIFO レコード、その他必要なデータを持つ関連書類を確認する 他の場所に記録されているデータを化学物質リストまで追跡できるか確認する
  • 化学物質リスト、許可書、従業員が PPE を遵守しているか、工場内を歩いて抜き打ちの確認を行う
  • 使用現場で、最低10種類(数量は現場で使用されている化学物質の総数量により決定)の化学物質の抜き打ち確認を行う。製造、工具/設備、オペレーション、メンテナンスに使用する化学物質を対象とし、以下について確認を行う。:
  • 薬品は化学物質リストに記録されており、また
  • 化学物質リスト上の情報はオリジナルの表示や MSDS/SDS に一致している。

安全データシートは、有害化学物質保管場所に掲示されていますか?

 

安全データシートは(最低限、救急・有害・可燃性情報など、作業者の安全と保管の要件に直接関連する項目)、従業員が理解できる言語で記載されていますか?

 

アップロード例:a)SDSが職場に備えられており、従業員が利用できるようになっていることを示す写真画像。 b)オプションの安全データシート(SDS)、世界調和システム(GHS)準拠、または同等のもの(以前にアップロードされた場合はスキップできます。 アップロードする必要はありませんが、検証中に確認できるようにしておく必要があります。 c)SDSが利用できない場合、CLP準拠の表示

検証中に次のような追加の文書が要求されることがあります。:d)既存の化学物質リスト、3)緊急対応計画、f)流出制御/封じ込め装置に関するドキュメンテーション、g)従業員が利用している適切なPPEの文書、h)研修に関するドキュメンテーション

 

安全データシート(SDS)は、世界調和システム(GHS)に準拠している、またはそれに準ずる必要があります。 

 

以下に該当する場合は、「部分的にあてはまる」とご回答ください。製造、製造工程、工作機械、廃水処理に使用される化学物質にすべて、GHSまたはそれに準ずる指令が適用されているわけではない。

 

ご注意ください:Higg.org にSDSドキュメントをすべてアップロードする必要はありません。これは、ボリュームの大きなファイルが含まれている可能性があるためです。ファイルのアップロードはオプションです。 ただし、SDS情報の保存先は明確にする必要があります。検証時に本件について質問を受ける場合が考えられます。

 

製造工程で化学物質を使用していない 工場について:安全データシートは、スポットクリーナー、機械用グリース/潤滑油、排水処理施設用化学物質を含め、製造プロセスおよび工具/設備カテゴリに関連するすべての化学物質に対して必要です。 製品の洗浄など、製造に関連して化学物質を使用しない場合、あるいは/または機械の維持や潤滑剤に化学物質を使用しない場合は、「該当しない」を選択してください。

 

オペレーションの主要業績評価指標:化学物質取り扱い、使用、保管プラクティスおよび従業員トレーニングと伝達

 

質問の意図

工場内で使用されているすべての化学製品について、完全な安全データシート(SDS)が作成されていることが望ましい。 世界調和システム(GHS)準拠、またはそれに準ずる安全データシート(SDS)が、保管、使用、廃棄される化学物質の安全衛生に関する影響を識別・管理するための基本的な化学物質情報源として広く認識されている。 工場が、GHSがまだ採用されていない地域にある場合は、同等の基準を遵守する必要があります。 化学物質を使用する前に工場で安全データシート(SDS)を収集し確認して、SDSに含まれるすべての必要な情報が完全で明確であることを確実にする必要があります。 SDS は、潜在的な危険(健康、火災、反応性、環境)に関する情報、および化学物質製品を作業で安全に扱う方法が記載されています。 安全データシート(SDS)を持つことは、本項における今後のトレーニングおよび管理行動の先駆けとなります。

 

安全性データシート(SDS)は、化学的危険性、健康、および安全の完全なプログラムを開発する必須の出発点です。 それらは、化学製品についての情報を知る必要がある人のための頼れる資料です。 化学物質は、特に繰り返し使用する、適切に管理、運搬、使用されない場合には、非常に危険なものとなる可能性があります。

 

技術ガイダンス

SDS で利用できる必要な情報をすべて理解することは重要です。また、化学物質管理担当者にとって、SDS に記載さえている情報を正確・適切に理解することは重要です。 すべての項目に記載されている全情報は、危険の識別および化学組成情報の詳細が適切に評価され、チェックされている必要があります。 化学物質の箱の表示と SDS で宣言する情報は相互に関連づけられ、また検証される必要があります。 入ってくるすべての化学物質のラベルを検証します。ラベルはオリジナルであり、GHS CLPまたは国固有の規制に準拠している必要があります。

 

特定の工具用または洗浄用化学物質が、適切なGHSに準拠していない/同等のSDSがない場合、成分やハザードシンボルが記載されている製品のラベルを探します。 適切なラベルまたはSDSがない場合、工場はその化学物質についてできる限りの情報を入手する必要があります。 オリジナルのラベルは、GHS CLPまたは国固有の規制に準拠している必要があります。

 

より理解を深めるために:

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について

あてはまる

  • 完全で最新のMSDS/SDS(化学物質供給業者には、少なくとも3年ごとに更新するようご依頼ください)がすべての化学物質に対して利用できる。
  • MSDS/安全データシート(SDS)は、従業員が理解できる言語で記載されている(最低限、救急・有害・可燃性情報など、作業者の安全と保管の要件に直接関連する項目)。
  • 特定の化学品が保管されている場所には、どこにもMSDS / SDS に従った主要な危険および安全情報がはっきりと/見やすく掲示されている。
  • MSDS/SDS が世界調和システム(GHS)に準拠している(またはそれに準ずる)。
  • MSDS/SDS が緊急対応チームと内外で共有されており、緊急時に対する十分な準備が計画されている。
  • 従業員(以下を含むが限定されない:化学オペレーションや有害廃棄物の取り扱い担当者)が、個人の安全、衛生、接触がある化学物質の適切な取り扱い、必要に応じ適切に配置することについて MSDS/SDS の読み方およびどのように理解するか訓練されている。
  • 化学品保管区域は物理的障壁、危険クラス、および/または CLP レベルによって、入口に適切な標識を設け、倉庫や作業場所で区分されている。また、その区域は適切に立ち入りが制限されている。

部分的にあてはまる

  • MSDS/SDS は、GHSフォーマットではありませんが、必要な情報は網羅しています。それには以下を含みますがそれらに限定されるものではありません: 危険有害性分類および記号、供給業者(製造者)情報、使用目的/特定の最終用途、安全衛生上可能性のある危害や危険、個人的な予防措置、保護具および緊急処置、応急処置、症状および必要な処理、封じ込めおよび清掃方法および用具、安全な使用・取り扱い方法、流出時処理方法、不適合性を含めた安全な保管条件、化学毒性、安定性、反応性、危険な反応または分解のあらゆる可能性、廃棄処理方法、輸送危険性クラスおよびリスク。
  • 完全で最新 (最低3年ごとに更新)の MSDS/SDS が、すべての化学物質に対して利用可能である。
  • MSDS/SDS は、従業員が理解できる言語で記載されている(最低限、救急・有害・可燃性情報など、作業者の安全と保管の要件に直接関連する項目)。
  • 特定の化学品が保管されている場所には、どこにもMSDS / SDS に従った主要な危険および安全情報がはっきりと/見やすく掲示されている。
  • MSDS/SDS が緊急対応チームと内外で共有されており、緊急時に対する十分な準備が計画されている。
  • 従業員は、個人の安全、衛生、各自が接触する化学物質を適切な取り扱うために MSDS/SDS を読んで理解し、また必要に応じて適切に廃棄する方法を訓練されている。

化学物質を工場のオペレーションにのみ使用する工場:

あてはまる

  • 完全で最新 (最低3年ごとに更新)の MSDS/SDS が、すべての化学物質に対して利用可能である。
  • MSDS/SDS は、従業員が理解できる言語で記載されている(最低限、救急・有害・可燃性情報など、作業者の安全と保管の要件に直接関連する項目)。
  • 特定の化学品が保管されている場所には、どこにもMSDS / SDS に従った主要な危険および安全情報がはっきりと/見やすく掲示されている。
  • MSDS/SDS が世界調和システム(GHS)(またはそれに準ずるもの)に準拠している。バルク化学物質:油や潤滑油、ETP 化学物質など該当する場合。 その他のフォーマットの MSDS/SDS(製品取扱説明書などの GHS フォーマットでない)は、以下に挙げるような必要な情報が網羅されていれば、スポットクリーナー、スプレーグリースなど少量の化学物質に対して使用可能です。化学物質製品情報および成分、危険有害性分類および記号、供給業者(製造者)情報、使用目的/特定の最終用途、安全衛生上可能性のある危害や危険、個人的な予防措置、保護具および緊急処置、応急処置、症状および必要な処理、安全な使用・取り扱い方法、不適合性を含めた安全な保管条件、廃棄処理方法。
  • MSDS/SDS は、社内の緊急対応チームや外部と共有されており、緊急時に対する十分な準備が計画されている。
  • 従業員は、個人の安全、衛生、各自が接触する化学物質を適切な取り扱うために MSDS/SDS を読んで理解し、また適切に廃棄する方法を訓練されている。

部分的にあてはまる

  • 完全で最新 (最低3年ごとに更新)の MSDS/SDS が、すべての化学物質に対して利用可能である。
  • MSDS/SDS は、従業員が理解できる言語で記載されている(最低限、救急・有害・可燃性情報など、作業者の安全と保管の要件に直接関連する項目)。
  • 特定の化学品が保管されている場所には、どこにもMSDS / SDS に従った主要な危険および安全情報がはっきりと/見やすく掲示されている。
  • MSDS/DS は GHS フォーマットではないが、以下のような必要情報を網羅している。化学物質製品情報および成分、危険有害性分類および記号、供給業者(製造者)情報、使用目的/特定の最終用途、安全衛生上可能性のある危害や危険、個人的な予防措置、保護具および緊急処置、応急処置、症状および必要な処理、安全な使用・取り扱い方法、不適合性を含めた安全な保管条件、化学毒性、安定性、反応性、危険な反応または分解のあらゆる可能性、廃棄処理方法。
  • MSDS/SDS は、社内の緊急対応チームや外部と共有されており、緊急時に対する十分な準備が計画されている。
  • 従業員は、個人の安全、衛生、各自が接触する化学物質を適切な取り扱うために MSDS/SDS を読んで理解し、また適切に廃棄する方法を訓練されている。
  • NA(ノンツーリング)工場

必要書類:(アップロードの必要はありませんが、検証中に確認されることがあります):

  • 既存化学物質リスト(CIL)
  • 安全データシート(SDS または MSDS)、世界調和システム(GHS)準拠またはそれに準ずるもの(前質問時にアップロード済みの場合はスキップしてください)
  • 世界調和システム – 分類、ラベルおよび包装(GHS CLP)
  • 緊急対応計画
  • 流出管理/封じ込み設備に関するドキュメンテーション
  • 従業員が使用している適切な PPE ドキュメンテーション
  • トレーニングのドキュメンテーション
  • 上記内容が正確であることを確認する必要があります

面接時の質問

  • 担当監督者の理解および従業員がMSDS/SDS、CLP を熟知していることを確認します。
  • 作業域内にある複数の化学物質について、危険分類を説明することができますか?
  • 腐食性化学物質や可燃性化学物質などの適合性に関する従業員の理解を確認します。 異なる危険有害性分類の化学物質の保管は、工場内でどのように行われていますか?
  • 複数のハザードシンボルについて、従業員の理解を確認します。 業務上の薬害、化学物質を扱う際に必要な PPE の適切な適用について最後に研修を受けたのはいつか尋ねます。

検査 – 物理的に見る検査対象       

  • 化学物質の容器(使用中のもの、保管中のもの)すべてに適切なラベル:薬品名、SDS に一致した危険有害性分類、バッチ/ロット番号、製造日、が貼付されているか確認します。
  • 工場にある最低5種類の染料(該当する場合)、5種類の添加剤、または10種類の異なる化学物質を無作為抽出検査し、MSDS/SDS に漏れがなく(詳細情報および項目のすべてなど)、現場で使用できる状態になっているか確認します。 
  • 化学物質保管、分離および廃棄など手続きの一部を確認します。MSDS/SDS の要件を満たしていますか?
  • MSDS/SDS には特別な保管条件(適合性、湿度管理、温度感受性、水反応性など)が要求されていますか? 監督者や管理者はこれら要件を理解し、それを満たしていますか?
  • 従業員が、扱う化学物質の種類に応じた SDS に記載のある要件を満たす適切な PPE を使用しているか確認します。
  • 流出管理/封じ込め設備が適切な場所に設置されている
  • 化学物質保管地域には適切な標識がある

詳細は以下を参照してください:

ZDHCトレーニングアカデミー(http://www.roadmaptozero.com/academy/

「はい」と回答した場合、トレーニングでカバーしたトピックを全て選択してください。

 

何人ぐらいの従業員がトレーニングを受けましたか? 

 

はいの場合、どのくらいの頻度で従業員をトレーニングしますか?

 

アップロード例:a)トレーニングのサンプル、トレーニング内容、b)トレーニングカレンダー、c)トレーニング参加従業員者リスト

研修内容は文書化し、次の内容について行う必要があります。化学物質の危険性と識別、MSDS/SDS、標識、適合性および危険性、適切な保管および取り扱い、個人用保護具(PPE)と緊急・事故・流出時の対応、化学物質保管地域への立ち入り制限、容器に収納されている化学物質の環境への潜在的影響、化学物質保管容器の使用、保管、移動場所での従業員に支給する身体の保護具、またこれら保護具を監視・保管する各自の義務。

 

参照資料:ZDHC 化学物質管理システムの枠組み(ZDHC Chemical Management System Framework) – バージョン1.0(2020年5月版) – 第4章

 

文書がない場合や、上記のすべてが研修内容に入っていない場合は、選択を部分的にあてはまるとしてください。

 

オペレーションの主要業績評価指標:化学物質取り扱い、使用、保管プラクティスおよび従業員トレーニングと伝達

 

質問の意図

工場が化学物質を扱う従業員に対し事前に取扱い/安全に関する化学物質に関する研修を行うことです。

 

研修資料には、社内の危険性のある、また危険性のない化学物質リスト、取り扱い手順、管理措置、緊急計画が含まれている必要があります。

 

検証方法

あてはまる

  • 研修は相応しい担当者によって定期的に行われ(少なくとも四半期に一度、または離職率に応じて新入社員を訓練できる頻度で)、内容が記録されている。
  • 研修内容は文書化し、次の内容について行う必要があります。化学物質の危険性と識別、MSDS/SDS、標識、適合性および危険性、適切な保管および取り扱い、PPE、緊急・事故・流出時の対応、化学物質保管地域への立ち入り制限、容器に収納されている化学物質の環境への潜在的影響、保管、移動場所での従業員に支給する身体の保護具、またこれら保護具を監視・保管する各自の義務。
  • 化学物質に関連した業務を行う従業員は全員、研修に参加している。

部分的にあてはまる

  • 状況1:研修は開催されたが、文書化されていないか、関連するすべての従業員を対象としていないか、定期的(毎年)ではない。
  • 状況2:研修は開催され文書化されているが、以下のような必要なトピックがすべて取り上げられているわけではない。化学的危険性および識別、MSDS / SDS、標識、適合性および危険性、適切な保管および取扱い、PPE、緊急事態・事故・流出時の対応。

必要書類 

  • 必要なすべてのトピックを網羅し、文書化されている研修(「完全にあてはまる」の回答要件)
  • 部分的に文書化されている「または」トピックの一部を取り上げ文書化されている研修(「部分的にあてはまる」の要件)

面接時の質問 

  • 工場内を巡回しながら、化学物質に関連した業務を行う従業員に聞き取りを行い、化学物質の危険やリスク、適切な取り扱い、PPE、緊急・流出時の対応について理解しているか確認します。

検査 – 物理的に見る検査対象 

  • 研修資料の確認
  • 主要従業員は、対象となる研修資料を読み、研修で概説されている手順に従うことができる。

このトピックについて何人の従業員がトレーニングを受けましたか?

 

このトピックについて従業員をトレーニングする頻度はどれくらいですか。

 

貴社工場は、化学物質の流出や緊急時の対応に関連して従業員全員と環境に対する事故の記録を保管していますか?

アップロード書類:緊急時対応計画/手順 

化学物質流出および緊急時対応計画は、ガイダンスに定められている詳細な要件を満たし、すべての従業員は年2回実地訓練に参加する必要があります。

 

参照資料:ZDHC 化学物質管理システムの枠組み(ZDHC Chemical Management System Framework) – バージョン1.0(2020年5月版) – 第4.3章

 

部分的にあてはまる:化学物質流出や緊急時対応計画はあるが、すべての要件を満たしていない場合や、実地訓練を行っていない場合。

 

製造工程で化学物質を使用していない工場:

 

以下に当てはある場合は、「はい」と回答してください。化学物質や流出対応計画の要件を満たしているが、年2回の実地練習を必要としていない。

 

業務上の主要業績評価指標(KPI): 緊急対応計画(ERP)、事故・流出時復旧計画

 

質問の意図

工場で、化学物質の緊急時に対応する方法を従業員が知っていることを明確に示すことが求められています。 従業員はすべて事故時の対応手順を知っている必要があります。保護具を使用するだけでは不十分です。 文書を見直したり、誰かに尋ねたりすることなく即座に回答する必要があります。そのため、定期的なく練習が必要なのです(学校の火災訓練のような)。

 

計画を立てることで、従業員や地域社会の傷害を防ぐことができます。また、化学的緊急事態が発生した場合の組織の財政崩壊も防ぐことができます。 緊急時の時間と状況は、通常の権限付与ルートや伝達経路が通常通り機能しなくなるということです。 そのような状況下のストレスは深刻な損失をもたらす悪い判断につながる可能性があります。 化学物質に関する緊急事態への対応計画を定期的に見直すことで、緊急事態が発生する前に工場が資源(設備、訓練を受けた従業員、供給業者)や意識の欠如を解消するのに役立ちます。 さらに、緊急時対応計画は安全意識を促進し、従業員の安全に対する組織のコミットメントを示します。 重大な緊急事態においては地方自治体によって統制が行なわれ、追加の資源が利用可能になる可能性があるため、適切な地方自治体職員に相談する必要があります。 コミュニケーション、研修、定期的訓練により、計画を実行すべきときに適切な動きができるものです。

 

技術ガイダンス

  • 文書化され最新の状態にある緊急対応計画は、工場(前作業場所に該当)にとって不可欠のものです。 それには、、建物を避難する方法の詳細な説明、避難手順担当者の名前/連絡先を含んでいる必要があります。
  • 第一のまた二次的な避難経路について簡単な指示と共に重要な場所、入り口、エレベーターや電話付近などに掲示する必要があります。
  • 緊急対応リーダーには、すべての従業員が避難したことを確認するなどの特定の任務を課す必要があります。
  • 障害のある労働者や特定の病状の病歴のある人は、緊急時の対応リーダーに指定し、安全に避難させる必要があります。
  • 階段には、避難プロセスを妨げたり妨げたりする可能性のある物がないようにする必要があります。
  • 実際の火災が発生する前に定期的な訓練を実施し問題を特定して、問題の特定された箇所に基づいて是正措置と予防措置を講じ、それを実施する必要があります。 訓練は実際の緊急事態であるように行われなければなりません。
  • 緊急電話、消防署、社内の緊急時対応リーダーなどの重要な電話番号は、すべての電話の近くに掲示する必要があります。

緊急対応計画に加えて:

  • 皮膚や目に暴露する可能性のある化学物質を除去するための緊急用シャワーと洗眼ステーションを設置します。
  • 救急キットは、判り易くマークし、容易に利用できる場所に、埃や水から保護された状態で保管します。 キットには以下を収納します。
    • 月次チェックを記録する検査タグ
    • 現地の言語で書かれた応急処置指示書と有効期限を記載した内容物すべてのリスト

参照:

  • ZDHC 化学物質管理システムの枠組み – バージョン1.0(2020年5月版) – 第4.3章

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について:

あてはまる

  • 緊急対応計画および手順があり、以下を含む内容で文書化されている。ZDHC化学物質管理システムの枠組みバージョン1.0(2020年5月版)– 第4.3章を参照し提供される最小限のガイダンス、およびこれらの物質の偶発的な放出があった場合に環境を保護するために取られる手順。
  • 練習/訓練は定期的に(最低年に2度)行い、詳細な記録が残される
  • 練習/訓練には全従業員が参加する

部分的にあてはまる

  • 緊急対応計画および手順があるが、ZDHC化学物質管理システムの枠組みバージョン1.0(2020年5月版)– 第4.3章を参照し提供される最小限のガイダンスは含まれていない。
  • 練習/訓練は記録されているが、年に2度は行われていない

化学物質を工場のオペレーションにのみ使用する工場:

あてはまる

  • 緊急対応計画および手順があり、ZDHC化学物質管理システムの枠組みバージョン1.0(2020年5月版)– 第4.3章を参照し提供される最小限のガイダンスを含み、文書化されている。

部分的にあてはまる

  • 緊急対応計画および手順があるが、ZDHC化学物質管理システムの枠組みバージョン1.0(2020年5月版)– 第4.3章を参照し提供される最小限のガイダンスは含まれていない。
  • NA(ノンツーリング)工場

必要書類

  • 緊急対応計画および手順があり、ZDHC化学物質管理システムの枠組みバージョン1.0(2020年5月版)– 第4.3章を参照し提供される最小限のガイダンスを含んでいる。(「完全に当てはまる」の得点)
  • 緊急対応計画および手順があるが、ZDHC化学物質管理システムの枠組みバージョン1.0(2020年5月版)– 第4.3章を参照し提供される最小限のガイダンスは含まれていない。(「部分的に当てはまる」の得点)

面接時の質問

  • 緊急対応計担当上級管理職
  • 知識を研修・訓練する管理職/従業員

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 文書化され実践される緊急対応計画
  • 緊急出口は明確にマークされ、通行が妨げられず、ロックされていない
  • 流出キット、シャワー、洗眼ステーション、消火器などの緊急対応設備が現場で利用でき、関連個所の従業員が使い易い位置に配置されている
  • 緊急対応練習/訓練の記録
  • MSDS/SDS

アップロード:a)関連する化学物質の曝露リスクと安全装置を対象とする化学物質安全性の内部チェック/監査のスケジュール、チェック/監査の責任と結果の明確な指定、b)該当する場合は、在庫補充、設備保守または交換のスケジュールを備えたPPEおよび安全装置の在庫リスト(アップロード済みの場合はスキップ)

保護具や安全設備には流出時対応キット(化学物質に適したサイズ、タイプ、場所)、定期点検が行われているシャワーや洗眼剤、定期的に保守作業が行われている消火器、適切な手袋、保護マスク、長いハンドルスクープなどMSDS / SDSに基づき化学物質に適した個人用保護具(PPE)。

 

設備は、GHSに準拠しているか同等の安全データシートの仕様にしたがっており、関連ある従業員全員から見やすく(ロック付きの収納棚に保管されていない、また関連する場所のすぐ近くに設置されている)、よく管理され、適切な人員によって機能性が定期的に確認されている。

 

製造工程で化学物質を使用していない工場:これは、製造プロセス、工具/設備カテゴリ、製品に接触のないオペレーション用の化学物質に関連するすべての化学物質に適用されます。

 

務上の主要業績評価指標(KPI): 化学物質の取り扱い、使用、保管の慣行

 

質問の意図

工場が安全性データシート(SDS)を使用して曝露リスクを定義し、必要に応じてすべての場所で予防的/緊急設備および標識を設置することを求めています。

 

主な目的は、適切な管理システムや運用手順にもかかわらず、通常の使用中、事故や不慮の出来事からでも、偶発的な暴露から従業員や対応者を守ることです。 標識が明確であることが重要です。工場従業員や緊急時対応者は、保管された薬品および/または取り扱っている薬品の危険な特性にさらされる可能性があるかどうかをすぐに知ることができます。

 

技術ガイダンス

PPEの詳細は、MSDS / SDSの第8項に記載されており、詳細を理解し、適切に従う必要があります。 工場に非常に多くの化学物質があり、適切なPPEの選択を考慮する必要がある場合は、すべての化学物質のPPEの重大度と妥当性に基づいて適切なPPEを選択することをお勧めします。 工場内で必要とされるPPEのタイプを検討し、可能なすべての化学物質に適切に当てはまるPPEタイプを選択し、取り扱う必要のあるPPE のタイプに応じて必ず化学物質を分離し、化学物質に使用する適切なPPEの使用を従業員に理解させます。 PPEを定期的に見直し、必要に応じて改定することも重要です。 この評価は、PPEが公開されている時間間隔の計算に基づいています。

その他情報:

GIZ 工場計画

 

定義:

「適切な」の意味するところ:世界調和システム(GHS)準拠(または同等)の SDS で指定されているように

「実用的な」の意味するところ:

  1. 関連する従業員が使い易い場所にある(明確に見える、ロック付きの収納棚に保管されていない、また関連する場所のすぐ近くに設置されている)、
  2. 管理が行き届いている、
  3. その場所の監督者、EHS 担当者など、適切な従業員によって機能性が定期的に確認されている。

検証方法

適切な標識と安全装置について作業/保管場所の工場施設見直しによって確認されています。

 

この質問には、「部分的に当てはまる」という選択肢はないことにご注意ください。

製造工程で化学物質を使用している工場について:

あてはまる

  • 工場計画では、化学物質の保管と使用に関わる工場資産の物理的な区域を詳述する必要があります。 計画図には、最も重要な分野の概要を含みます。
  • 受領および配送
  • 化学物質保管エリア(中央倉庫および一時保管箇所)
  • 化学物質加工エリア
  • 製造/生産エリア
  • 廃棄化学物質保管庫(化学的残留物および期限切れ化学物質を含む)
  • 研究施設、工具工場、保守等。
  • 保護および安全設備は常時現場で利用可能な状態になっており、関連する従業員が使用しやすいよう配慮して配置されている
  • 保護および安全設備は適切であり、保管/使用中の化学物質はそれぞれ世界調和システム(GHS)に準拠している(または同等)MSDS/SDS に従っている
  • 保護および安全設備は管理が行き届いており、機能性が定期的に点検されている

化学品を設備および/またはオペレーションにのみ使用している工場:

あてはまる

  • 工場計画では、化学物質の保管と使用に関わる工場資産の物理的な区域を詳述する必要があります。 計画図には、最も重要な分野の概要を含みます。
  • 受領および配送
  • 化学物質保管エリア(中央倉庫および一時保管箇所)
  • 化学物質加工エリア
  • 製造/生産エリア
  • 廃棄化学物質保管庫(化学的残留物および期限切れ化学物質を含む)
  • 研究施設、工具工場、保守等。
  • 保護および安全設備は常時現場で利用可能な状態になっており、関連する従業員が使用しやすいよう配慮して配置されている
  • 保護および安全設備は適切であり、保管/使用中の化学物質はそれぞれ世界調和システム(GHS)に準拠している(または同等)MSDS/SDS に従っている
  • 保護および安全設備は管理が行き届いており、機能性が定期的に点検されている

必要書類:(アップロードの必要はありませんが、検証中に確認されることがあります):

  • チェック/監査の責任と結果の明確な指定を伴う、する化学物質の曝露リスクと安全装置を対象とする化学物質安全性の内部チェック/監査のスケジュール
  • 該当する場合は、在庫補充、設備メンテナンスや交換のスケジュールを伴うPPE および安全設備在庫リスト

面接時の質問

  • 工場計画/緊急対応の上級経営者層
  • 担当エリアを歩いて確認する経営者層/監督者
  • 保護・安全具の確認および保守担当従業員

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 正確性/完全性を検証するため、歩いて確認する際は、工場計画を活用します
  • 従業員がPPE を利用できる状態にあること、また適切に利用していること、関連エリアの安全設備のアクセシビリティ、MSDS/SDS に基づく危険有害性分類について工場内の一般的巡回
  • 可能な場合は、洗眼ステーション、安全用シャーなど設備が機能しているかどうか確認します

アップロード:チェック/監査の責任と結果の明確な指定を伴う、関連する化学物質の曝露リスクと通知(標識の位置および内容の更新)を対象とする化学物質安全性の内部チェック/監査のスケジュール(アップロード済みの場合はスキップ)

貴社工場では、化学物質が保管または使用されているエリアにはすべて標識を掲示する必要があります。 標識には、化学物質の危険有害性分類を表示する必要があります。 標識を掲示する最も重要なエリアは以下です。:受領・配送エリア、化学物質保管エリア(集中型の倉庫および一時的な保管場所)、化学物質加工エリア、製造/生産エリア、廃棄化学物質保管エリア(化学物質の残留物や期限切れの化学物質を含む)、研究施設、工具工場、保守エリア。 取り扱い設備は、関連する場所で利用できるようになっており、特定化学物質に対する安全要件および危険通知/標識に対応している必要があります。

 

製造工程で化学物質を使用しない工場:本件は工場内のすべての工具およびオペレーションに使用される化学物質に適用されます。

 

業務上の主要業績評価指標(KPI): 化学物質の取り扱い、使用、保管の慣行

 

質問の意図

従業員はある物質や化学物質が危険であるかどうか即座に知る必要があります。 工場では、安全性データシートを使用して暴露リスクを明確にし、必要なエリアすべてに予防/緊急装置や標識を設置し、必要に応じて工具用化学品についてはCLP準拠のラベルを貼付することが期待されています。

 

主な目的は、適切な管理システムや運用手順にもかかわらず、通常の使用中、事故や不慮の出来事からでも、偶発的な暴露から従業員や対応者を守ることです。 標識が明確であることが重要です。それにより、工場従業員や緊急時対応者は、保管された薬品および/または取り扱っている薬品の危険な特性にさらされる可能性があるかどうかをすぐに知ることができます。

 

技術ガイダンス

検証方法

適切な標識と安全装置について作業/保管場所の工場施設見直しによって確認されています。

 

この質問には、「部分的に当てはまる」という選択肢はないことにご注意ください。 

 

製造工程で化学物質を使用している工場について:

あてはまる

  • 工場計画では、化学物質の保管と使用に関わる工場資産の物理的な区域を詳述する必要があります。 計画図には、最も重要な分野の概要を含みます。
  • 受領および配送
  • 化学物質保管エリア(中央倉庫および一時保管箇所)
  • 化学物質加工エリア
  • 製造/生産エリア
  • 廃棄化学物質保管庫(化学的残留物および期限切れ化学物質を含む)
  • 研究施設、工具工場、保守等。
  • 保管および化学物質使用エリアに掲示される標識は、保管されている化学物質の危険性分類の表示がある
  • 標識は目立つよう掲示され、化学物質を使用する担当従業員/作業員が標識の内容を理解している
  • 取り扱い設備は、関連する場所で利用できるようになっており、特定化学物質に対する安全要件および危険通知/標識に対応している

化学品を設備および/またはオペレーションにのみ使用している工場

あてはまる

  • 工場計画では、化学物質の保管と使用に関わる工場資産の物理的な区域を詳述する必要があります。 計画図には、最も重要な分野の概要を含みます。
  • 受領および配送
  • 化学物質保管エリア(中央倉庫および一時保管箇所)
  • 化学物質加工エリア
  • 製造/生産エリア
  • 廃棄化学物質保管庫(化学的残留物および期限切れ化学物質を含む)
  • 研究施設、工具工場、保守等。
  • 保管および化学物質使用エリアに掲示される標識は、保管されている化学物質の危険性分類の表示がある
  • 標識は目立つよう掲示され、化学物質を使用する担当従業員/作業員が標識の内容を理解している

必要書類 

  • 化学物質の曝露リスクと伝達(標識の位置および内容の更新)を対象とする化学物質安全性の内部チェック/監査のスケジュール。チェック/監査の責任は明確に指定され、その結果を伴うものとします。

面接時の質問

  • 工場計画/緊急対応の上級経営者層
  • 担当エリアを歩いて確認する経営者層/監督者
  • 標識および危険有害性の通知に関する理解を得た関連エリアの従業員

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 正確性/完全性を検証するため、歩いて確認する際は、工場計画を活用します
  • 化学物質に関する標識および有害性の通知を見直す工場内の一般的な巡回
  • 標識が、各エリアで保管/使用されている化学物質の MSDS/SDS に一致しているか確認します

「はい」と回答した場合、購入し製造に使用している化学物質はすべて、工場の化学物質購入方針を満たしていますか?

 

「いいえ」と回答した場合、工場の化学物質購入方針を満たしていない化学物質を排除する手順または計画がありますか?

 

(注意:すべてをアップロードする必要はありませんが、検証中に確認できるようにしておく必要があります)推奨されるアップロードには、実践を示すために次のいくつかを含めることができます。:a) 工場に適用されるMRSL。例:顧客の MRSL、ZDHC MRSL、工場所有の MRSL (すべての顧客からのハザードベースとMRSLの組み合わせ)、 b) 化学物質の購入手順および標準的なオペレーション手順、c) 化学物質の供給業者またはベンダーの基準、 d) ポジティブリスト、e) 化学物質の安全データシートおよびTDS(以前にアプロード済みの場合はスキップ)、f) 化学組成の分析証明書(不純物プロファイルとともに有害化学物質の存在を評価するための化学物質の試験結果)、 g) MRSL適合証明書(ZDHCゲートウェイレベルに準拠するゲートウェイからの化学検査レポート)および宣言書(化学物質がZDHCゲートウェイに存在しない場合のMRSLへの適合の適切な証拠を含む)。発行日、懸念される化学物質名 、適合を宣言しているMRSL、適合を確認する化学試験レポートを含む。h) MRSL 適合試験レポート(該当する場合)

MRSL は製造時使用制限物質リストです。 工場は通常、規制物質リスト(Restricted Substance Lists:RSL)に対する認識がありますが、業界では規制物質リストに追加して、さらに環境に配慮した化学物質の使用を目指す製造時使用制限物質リスト(MRSL)に着目するようになっています。 準拠化学物質を使用する工場は、技術仕様の指示に従って、一貫した RSL 素材遵守のみならず、多様な排出物の環境に対するより良い結果を得るため、MRSL は重要です。

購入済みの化学物質がすべて RSL/MRSL 要件を満たしており、それを裏付けるドキュメンテーションがある場合のみ、「あてはまる」と回答してください。

 

次に該当する場合は、「部分的にあてはある」とご回答ください。MRSL / RSL の準拠を証明する十分な証拠書類が伴わない化学物質を購入した。 また、化学物質納入業者から6ヶ月以内に書類を入手する明確な計画がある。もしくは、条件を満たす業者に変更し、MRSL/RSLを満たす化学物質の割合を増やす。

 

製造工程で化学物質を使用していない工場:購入済みの化学物質はすべて、組成分析証明書およびMSDS / SDS、該当する場合は技術データシートなどドキュメンテーションがあり、これら要件を満たしている必要があります。 MRSLを工場の購入ポリシーに含めて、不適合な化学物質が工場に入るのを防ぎ、適切な生産管理を通じてRSLに準拠し、違反が誤って発生するのを防ぎ、Higg FEM で完全な RSL 準拠プログラムを実証する必要があります。 クリーナー等の化学物質については、内容物情報のラベルを見て、COAを確認するようにし、MRSL違反を避けます。

 

業務主要業績評価指標(KPI): 化学物質選択・調達・購入慣行

 

質問の意図

従業員、作業場所、環境、顧客に対するハザードリスクを最小限に抑える法令に遵守した化学物質や化学物質組成の購入を促すことです。

 

本質問は、購入が RSLとMRSL に違反しないことを確認するため、すべての工場が対象です。 誤って違反が発生しないように、購入にMRSL を含む非製造工場にも質問する必要があります。それにより、この種の工場は、次の RSL 質問の際、完全な RSL 遵守プログラムを備える必要がなくなります。

 

技術ガイダンス

化学物質供給業者と ZDHCゲートウェイレベル1〜3に準拠し、RSL / MRSLの使用に適した製品について話し合いをすることが重要です。 ただし、供給業者からの宣言または保証のみに依存するだけでなく、これらのテストの実施が承認された有効なISO 17025認定ラボからのテストレポートなど、コンプライアンスを確保するための検証プロセスを工場で確実に実施することが重要です。 工場の操業条件および処方濃度に対する限界に関して、化学物質/素材製造業者と製品の詳細を話し合うことが重要です。

 

ZDHC ゲートウェイ – 化学物質モジュール、BLUESIGN®、OEKO-TEX®、エコパスポート、適合証明書、分析証明書

 

ハードグッズ工場への新規ガイダンス:

ハードグッズセクターでは、MRSL(製造制限物質リスト)およびRSL(制限物質リスト)の要件が利用できない場合があります。  ただし、化学物質の使用による重大な影響があるため、制限リストを使用する必要があります。 

 

ハードグッズセクターの全テキスタイル部材(リュックサック、テントなど)は、Higg FEMに述べられているMRSL およびRSLの要件を適用する必要があります。 

 

その他すべての部材は、製造工程での使用に関して、少なくとも制限リストに準拠する必要があります。  RSLにより適用される最終製品の制限は、特に金属加工および電子工業に関連し、その他のセクターには関連しない可能性があります。  最終製品の残留化学物質の管理は、RSLに基づくのが安全ですが、使用されている製品や材料により異なる場合があります。 

 

製造には、通常、ブラック、グレー、ホワイトリストが使用されます。  ブラックリストには、製造に禁じられている化学物質が、グレーリストには、製造から段階的に廃止されるべき化学物質が、そしてホワイトリストには、使用が許可されている化学物質が記載されています。  要約用語として、「制限リスト」と呼びます。

 

以下に「制限リスト」の例を3つ挙げます: 

  1. EU(欧州連合)のRoHS指令  RoHS指令は、電子製品の残留化学物質を制限しています。また、廃棄物セクションのガイダンスで言及されているEU WEEE指令と密接に関連しています。  ハードグッズのセクションに関連する可能性のある電子製品には、民生用機器、証明器具(電球、電子工具、電気工具、玩具、レジャーおよびスポーツ器具、監視および制御機器など)が含まれます。  制限されている化学物質は次のとおりです。
    1. 鉛(Pb)
    2. 水銀(Hg)
    3. カドミウム(Cd)
    4. 六価クロム(Cr6+)
    5. ポリ臭化ビフェニル(PBB)
    6. ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)
    7. フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)
    8. フタル酸ベンジルベンジル(BBP)
    9. フタル酸ジブチル(DBP)
    10. フタル酸ジイソブチル(DIBP)
      1. 最大許容濃度:0.1%[5]
      2. カドミウムの上限:0.01%[5]
  2. GADSL(Global Automotive Declarable Substance list(世界の自動車業界の申告対象物質リスト))。
  3. 禁止および制限物質のABBリスト。

工場は、セクター全体で利用されているリストかブランド固有の制限リストを使用する、または独自のリストを作成することが期待されています。 

 

ハードグッズセクターでは異なるリストが使用されている事実に加え、ハードグッズ工場に対しては、選択および購入に関する質問も重要です。 

 

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について

あてはまる:

  • すべての化学物質がMRSL および RSL 要件を満たし、それを実証するドキュメンテーションがある。 化学物質の適合性の決定および承認された化学物質リストの作成には、ZDHC ゲートウェイ化学物質モジュールの ZDHC MRSL 適合レベル(1、2、および3)を使用する必要があります。 ZDHC MRSL適合に関する詳細については、ZDHC MRSL適合ガイダンスを参照ください。
  • 工場は、自社の危険要因に基づいて独自の化学物質MRSLを戦略的に設定し、作業に使用しているさまざまなブランドのすべてのMRSLおよびRSL要件をカバーする、あるいはすべてのMRSLをカバーするアクティブリストから準拠化学物質を使用する戦略(bluesign®システムなど)を実施します。
  • 工場は戦略的に、bluesign®承認済みの化学的性質、OekoTexのエコパスポートなどが適切に使用される場合、MRSL and RSL 要件を適切に満たすと認定された化学物質を戦略的に購入します。 こういった証明書は有効性を確認し、少なくとも毎年更新します。
  • 上記の証明書がない場合、工場は、化学物質のプロバイダーがMRSLおよびRSLの要件を満たすと宣言し、その宣言を実証するために承認された第三者の研究施設で実施された分析報告書またはテスト報告書を伴う化学物質を購入します。 宣言書および分析レポートは、その有効性を確認し、少なくとも年に1度は更新します。
  • 工場には、導入されており、染料および化学物質供給業者の選択基準の参照を含む内部購入方針がある 購入手順には以下を含む(がこれに限定されない)必要があります。:化学物質供給業者との間でMRSL / RSLを通知する手順、供給業者のMRSL / RSL 確認/宣言を取得する手順、化学物質供給業者からの最新ポジティブリスト収集、ポジティブリストに記載のある化学物質購入の優先順位、MRSL 適合が適切なバー所に対して必須である旨の記述がある発注書、化学物質の技術仕様および採用基準、欠陥や要件の逸脱があった場合に取るべき行動。
  • 購入部署および経営者層は、MRSLと購入手順が必ず要件を満たしていることを認識している
  • 工場には、MSDS / SDSおよび技術データシートとともに、低レベルの汚染物質を含む組成物のMRSL試験について、承認された研究所から試験報告書を入手している化学薬品供給業者からの分析証明書(該当する場合)がある。 それら分析証明書は最低年に1度更新され、1年間保管されている。 技術データシート(TDS)は、化学物質の供給業者がその使用方法、投与量の要件、他の情報の中でも特に申請プロセスに必要な条件に関する情報を提供する文書です。 したがって、すべての工場がTDSを要求し、申請に進む前に情報を参照することが重要です。
  • 上級経営者層は、購買基準の手順要件遵守の一般的なレベルを示すトラッキング/ダッシュボードシステムを利用することができる。
  • 製造工程で使用されない化学物質(潤滑剤、洗浄化学物質など)の場合、MRSL準拠証明書または分析証明書を収集することは不可能な場合があります。 こういったタイプの化学物質については、工場はMRSL / RSLに対して成分のリストを照合し、その物質リストに適合しているかどうかを確認するプロセスを実施しています。

部分的にあてはまる

  • 工場には、遵守していない化学物質があるかもしれないが、これを排除する手順が示されている
  • 購入部署および経営者層は、MRSLと購入手順が必ず要件を満たしていることを認識している
  • 工場は、一般にMRSL 要件に応じた化学物質を購入しており、それは、MRSL に対する供給元の同意、遵守証明書、または宣誓書に基づき証言されている。
  • 化学物質供給業者が発行する MRSL 適合証明書および宣誓書には以下が明確に記述されている必要があります。:発行日、対象化学物質名、遵守の対象となっている(添付のある)MRSL、遵守を確認する内部の化学物質テストレポート。

化学品を設備および/またはオペレーションにのみ使用している工場:

あてはまる

  • すべての化学物質がMRSL および RSL 要件を満たし、それを示すドキュメンテーションがある。
  • 工場には、技術仕様の使用による化学物質/化学物質組成の選択にあたっての必要な基準および購入に伴う危険性が詳述されている手順がある。
  • 購入部署および経営者層は、MRSL / RSL と購入手順が必ず要件を満たしていることを認識している
  • 製造工程で使用されない化学物質(潤滑剤、洗浄化学物質など)の場合、MRSL準拠証明書または分析証明書を収集することは不可能な場合があります。 こういったタイプの化学物質については、工場はMRSL / RSLに対して成分のリストを照合し、その物質リストに適合しているかどうかを確認するプロセスを実施しています。

部分的にあてはまる

  • 工場には、化学物質がMRSL / RSLを遵守していることを保証するプロセスがありますが、リスト内の化学物質のすべてには適用されていません。 そのような場合、工場は、定められた期間内に化学物質供給業者からMRSL準拠に必要な証拠文書を取得するプロセス、または要件を満たし、必要な文書/認証を提出できる化学物質供給業者に変更する計画を実証する必要があります。
  • 購入部署および経営者層は、MRSL / RSL と購入手順が必ず要件を満たしていることを認識している
  • 工場は、一般にMRSL / RSL 要件に応じて化学物質を購入しており、それは、MRSL / RSL に対する供給元の同意、遵守証明書、または宣誓書に基づき証言されている。
  • 化学物質供給業者発行の MRSL / RSL 適合証明書および宣誓書には以下が明確に記述されている必要があります。:発行日、対象化学物質名、遵守の対象となっている(添付のある)MRSL / RSL、遵守を確認する内部の化学物質テストレポート。

必要書類

  • 上記の「あてはまる」および「部分的にあたはまる」に対する参照要件
  • 顧客のMRSL、ZDHC MRSL、個以上所有のMRSLなど、工場に適用されるMRSL(すべての顧客からハザードベースとMRSLを組み合わせて作成するか、ブランドや小売業者の要件すべてをカバーするために作成されたMRSLに従うか)
  • RSL
  • 化学物質購入手順および SOP
  • 化学物質供給業者/ベンダー基準
  • ZDHC ゲートウェイ化学物質モジュール適合性レベル1~3
  • 化学物質 SDS および TDS
  • 化学物質の化学組成に存在する不純物をチェックするためのテストレポートの分析証明書
  • 発行日、対象化学物質名、遵守の対象となっているMRSL(添付)が明記されているMRSL 適合証明書および宣誓書、および遵守を確認する化学物質テストレポート。
  • 該当する場合は、MRSL 適合テストレポート

面接時の質問

  • 購入マネジャーは、MRSL および化学物質の危険性、購入方針および MRSL に関する手順についての知識がある

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 証明書、購入方針および手順、化学物質供給業者リスト、MRSL に関する適切な通知、化学物質供給業者との購入契約、ベンダー基準など書類の確認

詳細(リンクやウェブサイト)については、下記を参照してください。

(注意:すべてをアップロードする必要はありませんが、検証中に確認できるようにしておく必要があります。)推奨されるアップロードには、実践を示すために次のいくつかを含めることができます:a)任命書、業務内容、EHS担当者の組織図、b)担当者/チームの履歴書、化学物質管理に関連していることを示す経験/トレーニング記録、c)化学物質保管、取り扱い、使用、廃棄に関する環境安全衛生手順、d)SDS/ MSDS に伴う特定された有害性が記載された化学物質リスト、環境安全衛生担当者が使用できる技術シート(アップロード済みの場合はスキップ)、e)業務制限および、化学物質の保管、使用、廃棄に関する安全衛生要件を管理する関連法を伴う認可証(アップロード済みの場合はスキップ)、f)化学物質による付随事件/事故、流出の記録(アップロード済みの場合はスキップ)、g)安全衛生ログ(救急、ヘルスステーション)

化学物質の安全衛生プログラムは、担当者またはチームを指定する必要があります。また、法制上の安全衛生要件を満たし、化学物質の保管・取り扱い・使用・処分、廃棄物や環境への排出に対する管理に関する文書が必要です。

 

化学物質に関する安全衛生プログラムが完備されているが、文書化されていない場合は、部分的にあてはまるを選択してください。

 

業務上の主要業績評価指標(KPI): 化学物質の取り扱い、使用、保管の慣行

 

質問の意図

このプログラムが意図するのは、化学物質との接触から人体および環境を保護することです。 工場には、保管・使用・廃棄される化学物質の潜在的な健康および安全への影響を特定および管理するプロセスが必要です。

 

化学物質への暴露は数多くのルートによって発生します。 工場は、安全衛生の役割と責任、安全衛生を守るための適切な制御メカニズム、安全衛生への影響の可能性を低減するメカニズムを明確化する必要があります。 MSDS/SDS から危険要因や暴露ルートを知ることは、EHS プログラムの第一歩です。

 

技術ガイダンス

ZDHC 化学物質管理システムの枠組み – バージョン1.0(2020年5月版) – 第1章および第2章

 

追加研修:

  • ZDHC CMS 研修
  • 化学物質管理に関する研修内容および研修の記録 化学物質管理の研修要件は工場固有のものでなければならず、重要な項目の詳述のみに限定されません

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について

あてはまる:

  • 工場には、適切な資格を有する化学管理に専念する指定の担当者またはチームがあり、従業員・コミュニティ・環境を保護すべく、MSDS/SDS および/または技術データシート(TDS)に指示されている適切な労働安全衛生対策を理解し行動している。
  • 化学物質を使用する工場における特定の行動に起因するリスクと潜在的な危険または害の特定を含む基本的な化学物質リスク評価が実施されている たとえば、化学物質に暴露する可能性があるルートを考慮したうえで、提案されている量・方法で使用する。 この評価では、廃水の水質に影響を及ぼす可能性のある工場の製造工程における化学物質や有害廃棄物の種類を特定する必要があります。 化学物質リスク評価は、単独で、または環境アセスメントレポートの一部として実施することができます。
  • 工場では、化学物質に関して、健康と安全に関するすべての許可/法律の要件において業務を行い、監視および上級経営者層への報告を基本としている。
  • 化学物質の保管・取扱い・使用・廃棄、化学物質リストから廃棄や排出による潜在的な環境への影響を特定するために基本的な環境管理(空気、土壌、地下水、騒音、廃棄物およびスラッジ、排水)に関連する安全衛生の手順書がある。 また、豪雨や洪水、地震、台風などが発生する可能性が最も高い地域の自然災害を考慮する必要があります。
  • 基本的な健康/ウェルネスプロセスは、有害化学物質の取り扱いや暴露が発生した場合、現場でまたは第三者を通じて利用することができる。

部分的にあてはまる:

  • 工場には、適切な資格を有する化学管理に専念する指定の担当者またはチームがあり、従業員・コミュニティ・環境を保護すべく、MSDS/SDS および/または技術データシート(TDS)に指示されている適切な労働安全衛生対策を理解し行動する。
  • 工場では、化学物質に関して、健康と安全に関するすべての許可/法律の要件において業務を行い、監視および上級経営者層への報告を基本としている。
  • 工場では、化学物質取り扱いの一部における、化学物質の保管、取り扱い、使用、廃棄に関連する潜在的な環境、健康、安全性の危険性を特定している。また、潜在的な危険は MSDS および TDSを基に正しく特定されている。 ただし、工場全体での化学物質リスク評価はまだ行われていない
  • 化学物質の潜在的な環境への影響に対し、保管・取扱い・使用・処分、および基本的な環境管理に関連する安全衛生の手順およびそれに従う慣行はあるが、文書化されていない

化学品を設備および/またはオペレーションにのみ使用している工場:

あてはまる

  • 工場には、適切な資格を有する化学管理に専念する指定の担当者またはチームがあり、従業員・コミュニティ・環境を保護すべく、MSDS/SDS および/または技術データシート(TDS)に指示されている適切な労働安全衛生対策を理解し行動している。
  • 工場では、化学物質に関して、健康と安全に関するすべての許可/法律の要件において業務を行い、監視および上級経営者層への報告を基本としている。
  • 化学物質の保管・取扱い・使用・廃棄、化学物質リストから廃棄や排出による潜在的な環境への影響を特定するために基本的な環境管理(空気、土壌、地下水、騒音、廃棄物およびスラッジ、排水)に関連する安全衛生の手順書がある。 また、豪雨や洪水、地震、台風などが発生する可能性が最も高い地域の自然災害を考慮する必要があります。
  • 基本的な健康/ウェルネスプロセスは、有害化学物質の取り扱いや暴露が発生した場合、現場でまたは第三者を通じて利用することができる。

部分的にあてはまる

  • 工場には、適切な資格を有する化学管理に専念する指定の担当者またはチームがあり、従業員・コミュニティ・環境を保護すべく、MSDS/SDS および/または技術データシート(TDS)に指示されている適切な労働安全衛生対策を理解し行動している。
  • 工場では、化学物質に関して、健康と安全に関するすべての許可/法律の要件において業務を行い、監視および上級経営者層への報告を基本としている。
  • 化学物質の保管・取扱い・使用・処分、および潜在的な環境への影響を特定する基本的な環境管理に関連する安全衛生の手順およびそれに従う慣行はあるが、文書による記録はない。

必要書類

  • 任命書、業務内容、組織図
  • 担当責任者/チームの履歴書
  • 化学物質保管・取り扱い・使用・廃棄に関する EHS 手順書
  • MSDS により危険性が特定された化学物質リスト、EHS 担当者が使用できる状態になっており、使用している技術シート
  • 化学物質保管・使用・処理について業務制約のある許可および安全衛生に適用される法的要件
  • 化学物質に関連する事故および流出記録
  • 安全衛生ログ(救急、ヘルスステーション)

面接時の質問

  • EHS、化学物質担当者/チームが化学物質の保管・使用・廃棄に関する安全衛生を理解している。また、工場全体のDHSチェック/監査、PPE 配置および使用可能性、安全設備の管理、緊急対応計画などなどかんれんする責任範囲を理解している。 担当者はまた、工場が位置する地域内で最も起こりやすい自然災害について知る必要があります。たとえば、大雨や洪水、地震、台風などの可能性のある地域です。そして、自然災害により化学物質が外部に露出することに関連してこの配慮がEHS計画にどのように取り入れられるか認識する必要があります。
  • ヘルス/メディカルステーション、緊急対応チーム(可能であれば)
  • 医師、看護師、ヘルスケア専門家(工場内にいれば)

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 担当者/チームが適切であり、化学物質管理に関連する EHS プログラムを管理するのに適した資格があることを確認します。
  • MSDS/SDS により特定されている危険性のある化学物質リスト、テクニカルシートは EHS 担当者が利用でき、化学物質事故や緊急対応計画、安全設備およびPPEの配置、従業員研修、EHS ユーティリティの定期的な点検および管理などEHS プログラムの基礎として使用されている。
  • 可燃性物の使用および保管エリアには、防爆仕様の電灯、容器を配置している。

「はい」と回答した場合は、該当するものをすべて選択してください。

  • 化学物質保管場所は、通気性があり、天候や火災のリスクから保護されている。
  • 有害廃棄物保管場所は、権限のない従業員は立ち入り出来ないようになっている。(施錠されている、など)
  • 化学物質保管場所は明確にマークされている。
  • 緊急事態発生の際、化学物質保管エリアへの出入りが容易である。 
  • 保管容器の状態は良く、内容物を収容するのに適切で、しっかりと閉じられ、内容物ははっきりとラベルで記載されている。 
  • 床は丈夫で穴がなく、液体が漏入する排水溝がなく、また液体が漏出した痕跡がない。 
  • 意図しない放出が起こらないように、タンク、ドラム、および一時容器(該当する場合)の中の固体および液体の化学物質には二次容器の利用が可能である。 
  • 非溶性物質(強酸や強塩基)は、分離して保管されている。 
  • 可燃性物質は、接地および防爆照明を含む熱源または発火源から離して保管されている
  • 仮保管容器は密閉され、内容、ロット、ハザードクラスを明記したラベルが貼付されている。

(注意:すべてをアップロードする必要はありませんが、検証中の確認時に備えて、使用できるようにしておく必要があります。)アップロード例には、慣行を示す目的で、以下が含まれる場合があります。:a)工場図面または該当する場合は、地方自治体との緊急対応計画(アップロード済みの場合はスキップ)、b)制限付き保管/使用許可(該当する場合)、c)地域の火災コード 、d)MSDS/SDS および使用地域言語で記載された技術シート(アップロード済みの場合はスキップ)、e)化学物質容器の表示(オリジナルの表示、手書き不可)、f)化学物質保管エリアの平面図、各種化学物質の分類と配置、g)保管場所入出庫記録、FIFO レコード、各化学物質に対して指定された入庫日、ロット番号、有効期限、製造への投入日など(アップロード済みの場合はスキップ)、h)化学物質保管エリアの経営者層による監査/点検チェックリスト、i)適切な化学物質保管に関する標準作業手順書。

適切に化学物質を保管することは、適切に扱うこと同様に重要です。 多くの場合、化学物質をアルファベット順に並べるなど、一見論理的な保管の考え方は、互換性のない化学物質を一緒に保管する可能性があります。 工場は、コンタミや安全性リスクを避けるために、保管エリアにはすべて明確に印をつけ適切に管理していることを示す必要があります。 スクリーン印刷ステーションなど、化学物質が適用される作業の際、一時保管が行われます。 一時保管に関する質問は、製造工程で化学物質を使用する工場のみを対象としています。

 

保管基準をすべて満たすと、満点が獲得できます。 

 

保管基準の半分を満たすと、部分点を得られます。

 

業務上の主要業績評価指標(KPI): 化学物質の取り扱い、使用、保管の慣行

 

質問の意図

工場で、汚染や安全性リスクを防止するために、すべての保管場所に適切なマークを付け、正しく管理していることを明確に示すことが求められます。

 

適切に化学物質を保管することは、適切に扱うこと同様に重要です。 工場には、安全な保管を必要とするかなりの種類の化学物質があります。 建物内での化学物質の保管には、安全かつ分離されたエリアに様々な有害物質を保管するための適切な設計が必要です。 多くの場合、化学物質をアルファベット順に並べるなど、一見論理的な保管の考え方は、互換性のない化学物質を一緒に保管する可能性があります。 保管庫および保管量を緊急時対応者、消防隊員などに知らせ、適切な対応を行う必要があります。

 

技術ガイダンス

ZDHC 化学物質管理システムの枠組み – バージョン10(2020年5月版) – 第3章

 

テンプレート作成:

  • 緊急対応計画(テンプレート):ハイパーリンクとして ZDHC CMS で利用できるようにしておきます

詳細(リンクやウェブサイト)については、下記を参照してください。

検証方法

 

製造工程で化学物質を使用している 工場について

満点:  

  • 化学物質保管エリア(倉庫、地下保管庫など一時的保管場所を含む)は換気され、乾燥しており、外気に直接さらされず(屋根や壁により)、火気によるリスクから保護され、権限のない従業員のアクセスができない(施錠など)。 アクセス許可が明確に定められている。
  • 緊急事態発生の際、化学物質保管エリアへの出入りが容易である。
  • 床は固体で非多孔質であり、化学品が混入する排水がなく、漏出した液体の痕跡がない
  • 化学物質は床面や壁面に直接接触せず保管されている
  • 倉庫および一時保管場所にある化学物質は、MSDS/SDS に従い明確にマークが施され、それぞれ少なくとも化学物質名と適切な危険有害性の警告(世界調和システム(GHS)準拠の表示、または同等のもの)が表示された標識によって適切に識別されている
  • 倉庫および一時保管場所の化学物質容器は、良好なコンディションにあり、オリジナルの表示・ロット番号・製品名・供給業者/製造者名・危険性分類によって識別されている
  • 一時保管用容器/副容器には、元の容器貼付ラベルの内容と一致した正確な情報のラベルが適切に施されている
  • 異なる化学物質は適切な仕切りによって正しく分離されている
  • 固形化学物質と液体化学物質は適切に分離されている
  • 化学物質は系統だった方法で保存され、オリジナルの表示とMSDS/SDSの表示に従って危険有害性分類に基づき分類されている
  • 強酸、強塩基、腐食性物質、可燃物など不適合物質は識別され、別々に保管されている。
  • 可燃性物質は、接地および防爆照明を含む熱源または発火源から離して保管されている すべての可燃性または引火性物質は、喫煙場所から15メートル(50フィート)以上離れた場所に保管されている
  • 期限切れの化学物質は、定期的に探知し、明確にマークを施し、他の化学物質と分離して保管し、適切なラベルを貼付している
  • 倉庫および一時保管場所には、従業員が理解できる言語で記載された MSDS/SDS がある
  • 温度、湿気、防爆備品など保管条件が、MSDS/SDS に従っている
  • 適切なPPEおよび漏出キットが準備されておりすぐに使える状態にある
  • 倉庫および一時保管庫にあるすべての染料や化学物質の容器は、適切にフタで閉じられており、積み重ねられていない
  • 意図しない放出が起こらないように、タンク、ドラム、および一時容器(該当する場合)の中の固体および液体の化学物質には二次容器の利用が可能である。 二次容器にはひび割れや隙間がなく良好な状態である。 最低でも、二次容器の容積は、元の(一次)容器の少なくとも110%である、もしくは元の(一次)容器の総容積の10%を余分に含んでいる。
  • 各化学物質および染料には専用のスクープ(またはジャー、バケツ、スプーンなど)があり、それぞれに特定のラベルが適切に貼付されている。
  • スクープおよびバケツなどの一時的容器は、化学物質との腐食/化学反応が起きないように安定した素材でできている。 危険な化学残留物と反応または浸出する化学物質を入れた容器、 つまり、ポリ塩化ビニルや鉄素材は避ける。
  • 計量器機/器具は清潔で乾燥した凹凸のない平らな面に設置されている
  • 工場図面または緊急対応計画は常に更新されており、該当する場合は地方自治体と共有されている
  • 必要な箇所でアースが使用され、必要に応じてボンディングが行われる(火災のリスクに対応するため)
  • 定期的な転換が行われている(週次が望ましい)

部分得点:以下に挙げる基準の少なくとも半分を満たしている

  • 化学物質保管エリア(倉庫、地下保管庫など一時的保管場所を含む)は換気され、乾燥しており、外気に直接さらされず(屋根や壁により)、火気によるリスクから保護され、権限のない従業員のアクセスができない(施錠など)。 アクセス許可が明確に定められている。
  • 緊急事態発生の際、化学物質保管エリアへの出入りが容易である。
  • 床は固体で非多孔質であり、化学品が混入する排水がなく、漏出した液体の痕跡がない
  • 化学物質は床面や壁面に直接接触せず保管されている
  • 倉庫および一時保管場所にある化学物質は、MSDS/SDS に従い明確にマークが施され、それぞれ少なくとも化学物質名と適切な危険有害性の警告(世界調和システム(GHS)準拠の表示、または同等のもの)が表示された標識によって適切に識別されている
  • 倉庫および一時保管場所の化学物質容器は、良好なコンディションにあり、オリジナルの表示・ロット番号・製品名・供給業者/製造者名・危険性分類によって識別されている
  • 一時保管用容器/副容器には、元の容器貼付ラベルの内容と一致した正確な情報のラベルが適切に施されている
  • 異なる化学物質は適切な仕切りによって正しく分離されている
  • 固形化学物質と液体化学物質は適切に分離されている
  • 化学物質は系統だった方法で保存され、オリジナルの表示とMSDS/SDSの表示に従って危険有害性分類に基づき分類されている
  • 強酸、強塩基、腐食性物質、可燃物など不適合物質は識別され、別々に保管されている。
  • 可燃性物質は、接地および防爆照明を含む熱源または発火源から離して保管されている すべての可燃性または引火性物質は、喫煙場所から15メートル(50フィート)以上離れた場所に保管されている
  • 期限切れの化学物質は、定期的に探知し、明確にマークを施し、他の化学物質と分離して保管し、適切なラベルを貼付している
  • 倉庫および一時保管場所には、従業員が理解できる言語で記載された MSDS/SDS がある
  • 温度、湿気、防爆備品など保管条件が、MSDS/SDS に従っている
  • 適切なPPEおよび漏出キットが準備されておりすぐに使える状態にある
  • 倉庫および一時保管庫にあるすべての染料や化学物質の容器は、適切にフタで閉じられており、積み重ねられていない
  • 意図しない放出が起こらないように、タンク、ドラム、および一時容器(該当する場合)の中の固体および液体の化学物質には二次容器の利用が可能である。 二次容器にはひび割れや隙間がなく良好な状態である。 最低でも、二次容器の容積は、元の(一次)容器の少なくとも110%である、もしくは元の(一次)容器の総容積の10%を余分に含んでいる。
  • 各化学物質および染料には専用のスクープ(またはジャー、バケツ、スプーンなど)があり、それぞれに特定のラベルが適切に貼付されている。
  • スクープおよびバケツなどの一時的容器は、化学物質との腐食/化学反応が起きないように安定した素材でできている。 危険な化学残留物と反応または浸出する化学物質を入れた容器、 つまり、ポリ塩化ビニルや鉄素材は避ける。
  • 計量器機/器具は清潔で乾燥した凹凸のない平らな面に設置されている
  • 工場図面または緊急対応計画は常に更新されており、該当する場合は地方自治体と共有されている
  • 必要な箇所でアースが使用され、必要に応じてボンディングが行われる(火災のリスクに対応するため)
  • 定期的な転換が行われている(週次が望ましい)

化学品を設備および/またはオペレーションにのみ使用している工場:

満点:  

  • 化学物質は床面や壁面に直接接触せず保管されている
  • 化学物質は、換気され、乾燥しており、外気に直接さらされない場所に保管されている
  • 固形化学物質と液体化学物質(該当する場合)は適切に分離されている
  • 化学物質保管容器は良好な状態にあり、オリジナルの表示および危険性分類によって識別されている
  • 可燃性物質(該当する場合)は、熱源・発火源から離して管理されている すべての可燃性または引火性物質は、喫煙場所から15メートル(50フィート)以上離れた場所に保管されている
  • 確実に不慮の放出が起こらないように二次容器が利用可能である(該当する場合)。 二次容器にはひび割れや隙間がなく良好な状態である。 最低でも、二次容器の容積は、元の(一次)容器の少なくとも110%である、もしくは元の(一次)容器の総容積の10%を余分に含んでいる。
  • MSDS/SDS(該当箇所で)またはその他危険性に関する通知が、従業員が理解する言語ですぐに利用可能/見やすく表示されている
  • 適切な PPE が準備されており、簡単に使用できる(該当する場合)
  • 工場図面または緊急対応計画は常に更新されており、該当する場合は地方自治体と共有されている
  • 下請業者の化学物質保管管理を監視するプログラムがある。

部分点:(以下に挙げる基準を少なくとも半分を満たしている)

  • 化学物質は床面や壁面に直接接触せず保管されている
  • 化学物質は、換気され、乾燥しており、外気に直接さらされない場所に保管されている
  • 固形化学物質と液体化学物質(該当する場合)は適切に分離されている
  • 化学物質保管容器は良好な状態にあり、オリジナルの表示および危険性分類によって識別されている
  • 可燃性物質(該当する場合)は、熱源・発火源から離して管理されている すべての可燃性または引火性物質は、喫煙場所から15メートル(50フィート)以上離れた場所に保管されている
  • 確実に不慮の放出が起こらないように二次容器が利用可能である(該当する場合)。 二次容器にはひび割れや隙間がなく良好な状態である。 最低でも、二次容器の容積は、元の(一次)容器の少なくとも110%である、もしくは元の(一次)容器の総容積の10%を余分に含んでいる。
  • MSDS/SDS(該当箇所で)またはその他危険性に関する通知が、従業員が理解する言語ですぐに利用可能/見やすく表示されている
  • 適切な PPE が準備されており、簡単に使用できる(該当する場合)
  • 工場図面または緊急対応計画は常に更新されており、該当する場合は地方自治体と共有されている

必要書類:

  • 該当する場合、工場図面または地方自治体と共有されている緊急対応計画
  • 制限付き保管/使用許可(適用する場合)
  • 地域の防火規則
  • 現地の言語で記載された MSDS/SDS および技術シート
  • 化学物質保管容器へのラベリング(オリジナルの表示、手書き不可)
  • 化学物質保管エリアの平面図。異なる化学物質の分類および配置を指定したもの。
  • 各化学物質について、入庫日、ロット番号、期限、製造への投入日などを明記した入庫/出庫記録、FIFOレコード。
  • 化学物質保管エリアの経営者層監査/点検チェックリスト
  • 適切な化学物質保管に関する標準作業手順書

面接時の質問

  • 担当監督者の理解および従業員がMSDS/SDS、CLP を熟知していることを確認します。
  • 全員、作業エリアにある複数の化学物質に関する危険有害性分類について説明することができますか?
  • いくつかのお危険有害性を示す記号および保管適合性に関する各々の理解を確認します。

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 工場図面または緊急対応計画は常に更新されており、該当する場合は地方自治体と共有されている
  • 以下を含み、化学物質が使用および保管されているエリアをすべて確認する。:倉庫、一時保管場所。社内研究施設、化学物質レシピ混合エリア、作業場/製造フロア、ETP。
  • 化学物質に正しくラベルが貼付されている(オリジナルの表示、手書き表示可)、また適切に分離されている、床から離して保管されている、など。
  • 保管条件は要件を満たしている(屋根、壁、床、危険有害分類に基づく分離基準、リスク、適合性、形状(固形・液体)、温度・湿度・防爆具など)保管状態)基準に適合している
  • アクセス許可および危険性警告標識
  • 従業員が理解できる言語で記載された MSDS/SDS  を簡単に使用することができ、最新の状態に更新されており、正確に翻訳されている。標識が見えやすく、保管されている化学物質およびその MSDS/SDS と一致しているか確認する。最低一か所5件確認する。
  • 二次容器が使用可能であり適切なものである
  • 有害廃棄物、スラッジ、保管エリアを確認する
  • 一般的な化学物質の準備、整理や分類、化学物質容器は完全か(タンク、ドラムなど)、有効期限を確認する
  • 化学物質が取り出しやすいよう容器を改造していない
  • 容器のフタは適切に閉まっている
  • 計量器機および付属品すべて(取り扱いおよび軽量中に埃が出ていませんか?)
  • スクープおよびバケツを確認する。スクープやバケツを使用する化学物質の名前が記載されていますか?
  • PPE 使用および利用が可能になっているか、該当する場合は管理記録
  • 最低3種類の化学物質についてのデモを依頼し、各化学物質に応じた取り扱い・計量付属品に、その化学物質が利用される製品名が記載されたラベルが貼付されているか確認する。 デモ中、検証者は、混合物の異なる化学物質の重量を個別に測定するかどうかを確認する必要があります。
  • 保管エリアの写真を撮る
  • 定期点検報告書

MRSLおよびRSL研修に含まれるすべてのトピックを選択してください

 

昨年実施された RSL および MRSL 研修について記述してください

 

何人ぐらいの従業員がトレーニングを受けましたか?

 

はいの場合、どのくらいの頻度で従業員をトレーニングしますか?

 

アップロード例:MRSL/RSL トレーニング記録。参加者氏名、日付、トレーニング項目、内容の概要を記載したもの。

MRSL および RSL 研修は、知識の豊富な従業員がこれを実施し、参加者、日次、場所、どのように MRSL および RSL  について研修を行ったかを記載したドキュメンテーションを作成します。

 

検証中に次のような追加のドキュメントが要求される場合があります:業務の説明書。

 

研修は行われたが、適切に記録されていない場合は、「部分的にあてはまる」を選択します

 

業務主要業績評価指標(KPI):従業員研修および通知

 

質問の意図  

RSL、MRSLの遵守を急に要請する前に、プログラムを効果的に実施するため、まず課題と理論を従業員に紹介する必要があります。 工場は、適切な教育、訓練および/または経験を通じて、MRSL / RSL 遵守担当者が確実に機能するための訓練を実施すべきです。

 

すべての工場は、法律、規制、または顧客の要望( ZDHCからのRSL(MRSL)作成など)に従い、法令を遵守していない有害化学物質の工場内における使用を禁止する必要があります。 ただし、禁止された操作用化学物質の遵守を急に要求する前に、まず課題と理論を従業員に伝え、プログラムを効果的に実施できるようにする必要があります。

 

化学物質管理および作業場所の安全にとって不可欠な要素は、化学物質およびその取り扱いです。 MRSL/RSL は、化学物質を取り扱う際の化学物質管理、機能に対する正しい適用、従業員および作業場所へ害を及ぼす可能性のごく一部に過ぎません。

 

技術ガイダンス

化学物質管理における MRSL/RSL 研修では、工場内の有害化学物質の元として可能性のあるものについて、化学物質リスト全体および利用可能な在庫に関する完全なリスク分析と共に取り上げる必要があります。 工場では、法や規制を遵守していない事実を検出した場合、原因解明を行う必要があります。

 

詳細は以下を参照してください。:

https://mrsl.roadmaptozero.com/MRSL2_0

http://afirm-group.com/afirm-rsl/

https://www.aafaglobal.org/AAFA/Solutions_Pages/Restricted_Substance_List

 

検証方法

 

製造工程で化学物質を使用している 工場について:

あてはまる

  • 化学物質管理、MRSL、RSL 遵守に任命された担当者がおり、以下に挙げるものを含むがそれに限定されない正式な業務内容によって特定されています。:購入、製造ラインおよび技術マネジャー
  • MRSL および RSL に関し誰が、いつ、どこで、どのように研修を受けたかを文書化する正式な研修システムがあります。
  • 任命された化学物質管理担当者は、MRSLおよびRSLに関する知識があります(面接を通じて)

部分的にあてはまる

  • 状況1
    • 化学物質管理、MRSL、RSL 遵守に任命された担当者がおり、以下に挙げるものを含むがそれに限定されない正式な業務内容によって特定されています。:購入、製造ラインおよび技術マネジャー
    • MRSL および RSL に関する研修は実施されたが、適切に文書化されていない。
  • 状況2
    • 化学物質管理、MRSL、RSL 遵守に任命された担当者がおり、以下に挙げるものを含むがそれに限定されない正式な業務内容によって特定されている。:購入、製造ラインおよび技術マネジャー
    • 研修が実施され、適切に文書化されているが、氏名された担当者はMRSL および RSL に関してまた知識に乏しい。

必要書類:

  • 業務内容
  • 研修参加者氏名、日次、研修の課題、研修内容の概要を含む研修記録
  • 経営者層または主要従業員(購買・生産ライン・技術管理者を含むがこれらに限定されない)との面談/話し合い
    • 担当者の理解度を確認する。
    • MRSL と RSL の違い
    • 複数(最低5件)の MRSL パラメータ例
    • 特定のパラメータ(無作為)に対する異なる MRSL の限界 – それが意味する者およびその管理方法
    • 色素由来の主な制限物質はどれか。 (対象はプリント工場/染色工場のみ)
    • MRSL または RSL 準拠情報をどこで入手するか
    •  適切に使用するために技術シートにリンクされたレシピカードの一例を提供できるか
    • MRSL文書の知識、それがどのように機能し、リストに含まれる製品を使用した結果を理解しているか

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 研修資料および記録の確認
  • 業務内容確認
  • 任命された従業員全員との面談実施
  • 購買・生産ライン・技術マネジャーは必ず研修を受けること

貴社工場には、RSLテストが失敗した場合に実行される問題解決プロセスがありますか?

(注意:すべてをアップロードする必要はありませんが、検証中に確認できるようにしておく必要があります)推奨されるアップロードには、実践を示すために次のいくつかを含めることができます。:a) すべての化学物質の技術データ/仕様書(TDS)、 b) 化学物質が使用される工程のレシピ、c) 購入済み材料リスト。すべての化学物質に関するRSLへの準拠書および化学物質サプライヤーからの安全な使用制限に関するガイダンスを含むもの、d) すべての製品制限物質リスト(RSL)への準拠を体系的に識別、監視、検証するための文書化された手順

工場は業務慣行に、 AFIRM、AAFA など業界基準、または顧客の RSL を組み込む必要があります。 RSL 確認手順や技術データシート、RSL要件を満たす化学物質リストなど証拠となるもの、またRSL適合書、および製品テスト結果を提出することで、RSL適合を確認することができる場合は、「はい」と回答してください。

 

以下に該当する場合は、「部分的にあてはまる」とご回答ください。RSL適合を証明することができるが、RSLを系統的に監視する社内確認手順がまだ確立されていない。

 

業務上の主要業績評価指標(KPI):化学物質管理方針、遵守手順、コミットメント

 

質問の意図 

工場は業務慣行に、 AFIRM、AAFA など業界基準、または顧客の RSL を組み込むことを求めます。 製造工程において化学物質が使用される場合、期待されるRSL成果を達成するために必要となる技術データシート(TDS)に対応している必要があります。 RSL手順は正式に書面により文書化し、年に1度更新する必要があります。

 

RSL適合は、製品が製造され販売される地域すべてにおける関連する化学物質の法規制を守るのみならず、製造中の製品が消費者の安全衛生を守ることを確保するために重要です。 MRSL適合化学物質は、RSL 材料遵守の成果を達成するべく、技術仕様の指示に従い、使用する必要があります。

 

技術ガイダンス

工場では、RSL および MRSL に対するリスク評価を含む完全な書類を提示する必要があります。それは、技術データシート、分析証明書、適合証明書、テスト報告書など、化学物質供給業者から提供される書類と共に化学物質リスト、SDS/MSDS 情報に基づき準備することができます。リスク評価書類は、化学配合の組成物中に存在する成分およびその濃度レベル、加工工程または化学物質源に起因する意図せぬ成分の混入を特定し、生産の加工経路または廃水処理中に発生しうるリスク評価をする必要があります。

 

RSL /MRSL に関する参照資料を以下に挙げます。:

  • REACH SVHC レベル 1(REACH SVHC Level 1)
  • RoHS
  • プロポジション65(Prop 65)
  • ZDHC の優先度 11(ZDHC priority 11)
  • アパレルおよびフットウェアに関する国際 RSL 管理 (AFIRM)
  • AAFA
  • BLUESIGN® システム物質リスト(BLUESIGN® System Substance List)
  • エコテックス100(Oeko Tex 100)
  • ZDHC MRSL(最新版)

その他参照資料:

  • ZDHC 化学物質管理システムの枠組み – バージョン10(2020年5月版) – 第3、5、8章 
  • 化学物質供給業者からの製品技術データガイダンス書類

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について

あてはまる

  • 工場または親会社やグループ企業は、監視・更新確認手順を定めた書面による書類を提出し、RSLへの遵守を示すことができる。
  • プロセスレシピは、技術データシート(TDS)に従った化学物質の使用を考慮し、確実にRSLを遵守する必要があります。すなわち、プロセスレシピに記載のある化学物質は、製造業者が指定している濃度を超えることはできません。
  • 化学物質リストに記載のある化学物質すべてについて、RSL適合に対し最低年に1度確認を行っている。
  • 工場またはその親会社やグループ企業は、関連するすべての化学物質のテスト/分析結果で裏付けられるRSL適合証を提供できる。
  • RSLは、化学物質供給業者、原料供給業者、加工下請業者(洗浄、仕上げ、プリントなど)の供給業者に正式に通知されている。
  • 顧客の要望に基づくテスト、工場辞退のリスク評価のための製品テストプログラムを実施する、など製品を検証する手順またはプロセスはRSLに準拠している(焦点となるのは、手順およびプロセスです)。
  • 工場またはその親会社やグループ企業は、すべての原材料(糸、布地など)がMRSL / RSLに準拠していることを確認する必要があります。

部分的にあてはまる

  • プロセスレシピは、技術データシート(TDS)に従った化学物質の使用を考慮し、確実にRSLを遵守する必要があります。すなわち、プロセスレシピに記載のある化学物質は、製造業者が指定している濃度を超えることはできません。
  • 工場またはその親会社やグループ企業は、関連するすべての化学物質のテスト/分析結果で裏付けられるRSL適合証を提供できる。
  • 工場またはその親会社やグループ企業には、化学物質購入および使用の際、顧客の RSL に関連した手順があるが、監視・更新・RSLへの遵守を示す完全なレビュープロセスを指定する書面による記録はない。

必要書類: 

  • 全化学物質に関する技術データ仕様書(TDS)
  • 化学物質が使用される工程のレシピ
  • 全化学物質に関する RSL 適合書が添付された購入品リスト
  • 化学物質リスト – 全化学物質が対象となっていること、最低年に1度RSL適合について確認をする。前年の確認日を参照します。

面接時の質問 

  • 面談を受ける人は、RSL の基本知識、確実にレシピカードにリンクされた技術データシート(TDS)に基づいて使用するためのコンプライアンスチェックを実行する方法を示します。
  • 工場での異なる顧客のRSLの追跡方法、RSL更新方法、RSLの通知および取り込み方法について、担当従業員(研究施設マネジャー、製造マネジャー、EHSマネジャー、購買マネジャーなど)に尋ねます。 職場の内部ステークホルダー間の理解の整合性をチェックします。

検査 – 物理的に見る検査対象

  • RSLの追跡方法、RSL更新方法、RSLの通知および取り込み方法について、工場が使用しているRSLを確認します。
  • 研究施設、化学物質調合施設など、適切な場所での技術データシート(TDS) の可用性。
  • 供給業者(化学物質供給業者、原料供給業者、加工請負業者(洗浄、仕上げ、プリントなど))へのRSLに関する正式な通知追跡。
  • 関連する化学物質のテスト/分析結果を伴うRSL適合書の有効性。
  • レシピカードおよび/または材料の化学組成を決定するための作業プロセスの視覚的観察。プロセスはRSLに対する適合性を保証するためにTDSの参照を組み込むひ必要があります。 染料や顔料のレシピとしての化学物質は、使用目的/意図されたプロセス、また避けるべき特定の組み合わせに関して、製造業者が指定している濃度を超えることはできません。
  • 少なくとも年に1度は、化学物質リストに記載がある化学物質すべてに対して、RSL適合チェックを行います。

詳細は以下を参照してください:

貴社工場では、化学物質供給業者に対しても同様の慣行を要求していますか?

 

貴社工場では、洗浄・プリント下請業者に対しても同様の慣行を要求していますか?

 

一連の手順について記述してください。

 

(注意:すべてをアップロードする必要はありませんが、検証時の確認に利用できるようにしておく必要があります。アップロードに提案されるものには、慣行を示すものとして以下が挙げられます:a)化学物質リスト(アップロード済みの場合はスキップ)、b)化学物質検証方針および工程フロー、c)MRSL 遵守に適合する書類がすべてそろっていない化学物質のリスト、d)現時点で書類がない化学物質に関し、適切な書類を入手する計画、e)工場に適用することができるMRSL(自社のMRSL、顧客のMRSL、ZDHC MRSL、f)化学物質製造業者が提供するポジティブリスト(アップロード済みの場合はスキップ)、g)MRSL 遵守に関する工場・化学物質供給業者および下請業者(あれば)間の電子メール通信記録または通信の痕跡、h)化学物質名、発行日、テスト報告を伴うMRSL 適合書、i)ZDHC化学品ゲートウェイに対する文書化された定期スクリーニング手順(該当する場合ZDHC適合リスト)、スクリーニング済み化学物質の適合レベル。 日付入り前回のスクリーニング記録および今後のスクリーニングスケジュール

工場はビジネス慣行にMRSLを組み込む必要があります。 効果的なMRSL プログラム構築は難しく、工場に完全導入するまで数年かかる可能性があります。

 

業務上の主要業績評価指標(KPI):化学物質管理方針、遵守手順、コミットメント

 

質問の意図

この質問が意図する行動は、施設がMRSLを理解するためのものです。MRSLは、工場、その請負業者および下請け業者内がそれに準拠した化学物質の購入および化学物質リストを実現するために使用します。 手順は正式に書面により文書化し、年に1度更新する必要があります。 業界が強く支援する MRSL の一例は、ZDHC MRSL です。これに関する詳細情報については、以下で参照することができます:https://mrsl.roadmaptozero.com/MRSL2_0 

 

工場は通常、制限物質リスト(Restricted Substance Lists:RSL)に対する認識がありますが、業界では規制物質リストに追加して、さらに環境に配慮した化学物質の使用を目指す製造時使用制限物質リスト(MRSL)に着目するようになっています。 技術仕様の指示に従い準拠化学物質を使用する工場では、多様な排出物の環境に対するより良い結果を得、一貫した RSL 素材遵守を行うため、MRSL は重要です。 その目的とするところは、完全な設備供給バリューチェーン(請負業者、下請業者、上流供給業者など)にとって重要です。

 

技術ガイダンス

ZDHC MRSL(最新版)は、化学物質供給業界および大手の小売りブランドに対して世界のアパレル・フットウェア・テキスタイル業界が認識する化学物質 MRSL 基準です。 MRSLは供給バリューチェーンの上下に伝達する必要があります。

 

MRSL準拠とみなされるすべての製品については、工場内に存在するMRSLを検証するための適切な手順が必要です。

 

下請業者を関与させるプロセスには、下請業者の選択、評価、および管理を盛り込む必要があります。これには基本的に、すべてのMRSLの遵守および化学物質管理慣行を満たすために工場が従うのと同じプロセスが含まれます。 したがって、伝達、化学物質管理の実践に対するパフォーマンスの評価は、下請業者に対する工場の責任です。

 

ZDHC CMSフレームワーク:

https://uploads-ssl.webflow.com/5c4065f2d6b53e08a1b03de7/5ec4fce8cc2b044b520491d5_ZDHC%20CMS%20Framework_MAY2020.pdf

 

用語集:

ZDHC MRSL:ZDHC MRSL は使用禁止対象の化学物質リストです(「使用禁止」2ページを参照してください)。 MRSLは、アパレルやフットウェアに使用する材料や副資材を処理する工場で使用される化学物質に適用されます。 ZDHC MRSLに記載される化学物質には以下が含まれます。:溶剤、クリーナー、接着剤、塗料、インク、洗剤、染料、着色剤、助剤、コーティング剤および仕上げ剤で、原材料製造、湿式処理、保守、廃水処理、衛生、有害生物防除に際して使用されるもの。 出典:https://www.roadmaptozero.com/

 

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について

あてはまる

  • 工場またはその親会社やグループ企業は、自身、下請業者、請負業者の基準として、法令、顧客MRSL要件、またはZDHC MRSLへの準拠を監視・更新・表示する、十分に文書化された(書面による)化学審査プロセスを実証することができる。
  • MRSLに対する化学物質検証手順が工場内機能間(経営者層、購買・研究・製造チーム)、外部の当事者(下請業者、供給業者、検査機関など)で適切に調整および管理されており、担当者が適切に任命されている。
  • 手順には、MRSL に対して、購買に先立ち化学物質が検証/確認されている方法も示す必要があります。
  • 化学物質を検証するプロセスや方法は確実なものとします。つまり、ZDHC化学ゲートウェイ – 化学物質モジュールを利用した定期的なスクリーニング(可能であれば、ZDHC適合リスト)、各化学製品に固有のMRSLに対する認証/適合性証明書で、その資格を実証するテストデータやレポート、またはMRSL適合性を保証するシステム(Bluesignなど)の採用などです。 非適合化学物質が見つかると、適切な排除計画が策定されます。 ZDHCゲートウェイ – 化学物質モジュールがスクリーニングに使用される際、工場は、対象化学物質の適合レベルを追跡・監視します。
  • 工場またはその親会社やグループ企業は、積極的に、染色業者および化学物質供給業者に供給される化学組成は、MRSLに準拠する必要がある旨を伝える。
  • 工場またはその親会社やグループ企業は、MRSL適合に対する要望が、外注処理部分(洗浄、プリント(適用される場合))を含む、供給元に積極的に伝達されていること、最低年に1度モニターしていることを実証することができる。
  • 工場またはその親会社やグループ企業は、供給業者のMRSL適合について積極的に問いかけ、監視し、化学物質リスト(CIL)に対する審査を行う。

部分的にあてはまる

  • 工場またはその親会社やグループ企業は、適用される法律、規制、または顧客の要件に基づき、禁止された化学物質に関する方針を監視している。
  • 工場またはその親会社やグループ企業は、各製造および工具/設備に使用する化学物質について、申し立てをサポートするためのテストデータ/報告書を伴うMRSL適合書(年次更新)を提出することができるが、正式な(文書化された)化学物質レビュー手順はない。
  • 工場またはその親会社やグループ企業には、正式な化学物質検証手順があるが、うまく実施されておらず、工場内機能間で適切に調整または管理が行われていない。
  • 工場またはその親会社やグループ企業には、正式な化学物質検証手順があるが、堅牢ではない。適合書には声明書または宣言書が添付されているが、それを裏付けるテスト報告書やデータが欠けており、ZDHCゲートウェイ – 化学物質モジュールは化学物質スクリーニングに使用されているが、適合レベルが追跡されていない、または非適合化学物質が発見されてもそれを排除する計画がない、など。
  • 工場またはその親会社やグループ企業は、染色業者、化学物質供給供給業者に対し、MRSL 遵守の要望を通知しているが、下請け加工業者(該当する場合)には伝わっていない。
  • 工場またはその親会社やグループ企業は、MRSL 遵守の要望が下請け加工業者(洗浄、プリントなど)を含む供給元に通知されていることを示すことができるが、年次モニタリング(該当する場合)は行われていない。

必要書類: 

要望に対する「あてはまる」および「部分的にあてはまる」項目が適用できるかどうかについては、以下を参照してください。

  • 既存化学物質リスト(CIL)
  • 化学物質検証方針およびプロセスフロー
  • 非適合化学物質リスト
  • 非適合化学物質の排除プラン(あれば)
  • 工場に適用可能なMRSL(工場自体のMRSL、顧客のMRSL、ZDHC MRSLなど)
  • MRSL 確認用 ZDHC ツール(InCheck Reports、ChemCheck)
  • 化学物質供給業者提供のポジティブリスト
  • MRSL 遵守に関する工場、化学物質供給業者、下請業者(あれば)間の電子メール通信または通信記録
  • 化学物質名、発行日、テスト報告書を伴う MRSL 適合書
  • 文書化されたZDHCゲートウェイ – 化学物質モジュール(該当する場合)に対する定期的スクリーニング手順およびスクリーニング済み化学物質個々の適合レベル 日付入り前回のスクリーニング記録および今後のスクリーニングスケジュール

面接時の質問 

  • 面談の対象者は、MRSLの基本的な知識と、コンプライアンスチェックを実行する方法、または必要に応じて適合書を入手する方法を示します。
  • その人たちは、MRSLに含まれていない製品を使用することの結果を理解していますか?

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 提供された目録リストに対する、化学物質または材料の使用に関する作業プロセスの一部を視覚的に検証する。
  • MRSL レビューおよび/または適合書が堅牢であるかどうか、レビューが定期的に行われている(少なくとも年に1度)かどうか、また適合書が化学物質購入リストおよび在庫と一致しているかどうかを判断するために、化学物質レビュー手順をチェックする。

アップロード例:a)レシピカード、配合表、工程指示書(該当する場合)。追跡可能な情報をすべて含んでいること(化学物質名、使用可能な量など)、b)化学物質リスト(アップロード済みの場合はスキップ)、c)化学物質混合手順記録、ラボ記録(染色ラボ、洗浄ラボなど)

化学物質の追跡ができることが必要です。それにより工場は、RSL の発行元および/またはMRSL の失敗を追跡し、対策を講じることができます。

参照資料:ZDHC 化学物質管理システムの枠組み(ZDHC Chemical Management System Framework)– バージョン1(2020年5月版)– 第1、5、8章

あなたの工場で製造レシピにある化学物質のすべてを化学物質リストまで追跡できる場合のみ、「あてはまる」と回答してください。

以下に該当する場合、「部分的にあてはまる」と回答してください。貴社工場では、製造レシピにある化学物質の一部を化学物質リストまで追跡できる。

 

業務上の主要業績評価指標(KPI):製品品質および完全性

 

質問の意図

トレーサビリティの目的は、生産にする化学物質を「トレースバック」(完成品を一つ取り上げ、その完成した製品に使用されている化学組成が追跡可能であるかどうか)、また「トレースフォワード」(化学物質を一つ取り上げ、それを使用して製造された完成品すべてを特定できるかどうか)できるか判断することです。

それをできる能力は、特定の化学物質に起因する品質または遵守の問題が発生した場合の根本的な調査を支援するのに役立ちます。

製品リコールが必要な場合、それに関連した特定の化学物質をリコールすることが可能です。

レベル1では、各製造工程で使用される化学物質の化学物質リストまでのトレーサビリティを備えている必要があります。 すなわち、工場は以下の項目を追跡する必要があるのです。:(1)工場で使用可能な化学物質(リスト)、(2)化学物質を使用する製造工程に使用される化学物質がリスト化されている製品レシピシート これらは、貴社工場業務(どの工程)のどこでどのように化学物質が使用されているが、またそういった化学物質は工場全体で適切に記録および監視されているかを示します。

 

化学物質の追跡管理は、どの化学物質がいつ使用されたか知る上で必要です。それによって、工場はRSL および/または MRSL (製造工程に投入する化学物質)の失敗の原因を評価し対策を講じることができるのです。 工場内全工程での化学物質使用および追跡管理は、現在製造に使用している既存の書類とうまく組み合わせることでスタートすることができます。その後次第に、より進んだ詳しい追跡ができるようになってゆきます。

 

この質問の焦点は、製造工程、製造レシピ、化学物質組成、製品製造に使用された総量を書面で記録することです。 これらの記録により、化学物質インベントリ(化学物質/組成販売名、ロット番号、MRSLおよびRSL 適合)に含まれる情報と最終製品までの各工程で実際に使用される各化学物質との関連性が実証される必要があります。

 

技術ガイダンス

レシピとは、製品製造に使用される化学物質の組成およびその量/配合(青いTシャツの製造に使用された物質組成すべてなど)の記録です。

 

化学物質組成とは、化学物質供給業者から購入する化学物質製品です(青色のTシャツを製造するための着色料など)。

 

物質とは、その処方を構成する個々の化学物質です(ある着色料に含まれる1種類の染料と3種類の結合剤など)。

 

化学物質組成または「化学物質」:製造レシピに記載があり、工場での最終製品/素材製造工程で使用される個々の化学物質製品または「成分」。 そういった化学物質も工場の化学物質リストに入れている必要があります。 それらは、化学物質供給業者によって提供される、1つまたは複数の化学物質で構成された複雑な配合物、染料、助剤、仕上げ薬品である場合もあります。 これは、繊維工場が、個別の化学物質の詳細が不明な「化学物質組成」を調達するため、明確にすることが重要です。

 

製造レシピまたは「レシピ」:製品や素材を製造するために使用される化学物質および工程条件を記録したレシピシートです。 実際に使用される化学物質および工程条件の記録は、全工程および製造される製品や素材について作成することが必要です。 「化学組成ニーズ」の詳細、および素材や製品仕様を満たす処理ステップまたはパラメータを追跡する必要があります。 バッチ間で一貫した再現性を得るためには、文書化された製造レシピが必要です。

 

化学物質リスト:化学物質の「組成」リストは手元に保管し、レシピのニーズに「適合」するよう補充する必要があります。 レシピの変更には注意を払い、リスト要件の更新に基づき調整する必要があります。 同様に、リスト内の代替品を使用するにあたり、レシピ要件を満たす使用のために承認を得る必要があります。 レシピやリストのあらゆる変更には留意し、製造チームおよびQAチームに通知し、必ず最終的な商品仕様が一致しているようにする必要があります。

 

工程指示 – 工場内のすべての工程には、製品や素材の製造に必要な操作条件と管理を記述したドキュメントが必要です。場内で製造される製品や素材すべてについて実際の工程条件を管理する必要があります。

 

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について

あてはまる

  • 化学物質を使用した製品が通過した全工程が特定され、各工程で対応するレシピやバッチカードが使用でき、保管されている。
  • 化学物質を使用する際は常に、レシピカード、工程指示(該当する場合)、配合表など適切な使用に関する書面による指示書があり、化学物質名、ロット番号、量など追跡可能な情報が含まれており、それが工場全体の化学物質リストに遡ることができる。
  • 主な製造工程、使用される化学物質明細、対応する量が記載され、コントロールパラメーターを含む指示書やチェックポイントが適切である。
  • 内部で化学物質をブレンド/混合する場合は、その工程が記録されている。
  • それぞれの製造ステップの製造レシピに記載されている化学物質は、化学物質混合手順の記録、該当する場合はラボの記録(染色ラボ、洗浄ラボなど)を含む関連記録まで一貫して追跡でき、化学物質情報は化学物質リストに記載され、そこには化学物質名、化学組成名、ロットバング、MRSL および RSL 適合などが含まれています。(化学物質リストに関連した期待については、ZDHC CILおよびZDHC CMSの枠組みバージョン1.0–第5章を参照してください)。

部分的にあてはまる

  • 化学物質を使用した製品が通過した全工程が特定され、各工程で対応するレシピやバッチカードが使用でき、保管されている。
  • 状況1:化学物質を使用する際は常に、レシピカード、工程指示(該当する場合)、配合表など適切な使用に関する書面による指示書があり、そこには化学物質名、ロット番号、量など追跡可能な情報が含まれており、それが工場全体の化学物質リストに遡ることができる。 化学物質リストに含まれる情報が不完全である、または化学物質リストが最新でない(化学物質リストに関連する期待については、ZDHC CIL および ZDHC CMS の枠組みバージョン1.0 – 第5章を参照してください)。
  • 状況2:化学物質が使用される製造工程やステップのごく一部のみ(すべてではない)に、レシピカード、工程調整指示書(該当する場合)、配合表など適切な使用に関して書面による指示書があり、そこには化学物質名、ロット番号、量など追跡可能な情報が含まれており、それが工場全体の化学物質リストに遡ることができる。

必要書類:

  • 化学物質名、ロット番号、量など追跡可能な情報が含まれたレシピカード、配合表、工程指示書(該当する場合)
  • 化学物質リスト(化学物質リストに関連する期待については、ZDHC CIL および ZDHC CMS の枠組みバージョン1.0 – 第5章を参照してください)。
  • 化学物質混合工程ログ、ラボ記録(染色・洗浄ラボなど)

面接時の質問

  • 管理職/従業員は、MRSL 適合リストまで遡ることが可能な文書化された追跡システムを示すことができる。
  • 従業員は製造レシピの内容を理解しており、該当する場合は、特に洗浄、プリント工程に関して重要な部分を知っている。

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 現在工場製造ラインにある製品を1~2品抜き取り検査を行い、化学物質を使用する製品がどの工程中(染色、プリント、洗浄、仕上げなど)であるか見つける。 識別した工程に対応するレシピおよびバッチカードを確認する。
  • 各工程で特定された化学物質をレシピやバッチカードから無作為に3~4品抜き出し、化学物質調合エリア(「キッチン」)、化学物質ラボ(該当する場合)、化学物質保管エリア’(一時保管所や倉庫)まで遡り、その後さらに化学物質リストまでたどる。
  • 工程で使用される化学物質と化学物質リストが関連付けられ、それが適切に記録されているか確認する。
  • 記録の確認:工程/製造記録(レシピカード、化学物質配合表、皇帝指示書(該当する場合))が追跡可能な情報(化学物質名、量、ロット番号など)を含んでいる。 該当する場合、化学物質混合工程ログ、ラボ記録(染色・洗浄ラボなど)について情報に一貫性があるか確認する。 化学物質リストクロスチェック情報(化学物質リストに関連する期待については、ZDHC CIL および ZDHC CMS の枠組みバージョン1.0 – 第5章を参照してください)。

化学物質管理 – レベル2

質問

アップロード例:レベル1の要件完全達成に関する文書化された計画 計画には以下を含む必要があります。:a)完全に達成されていない課題、またその理由、b)未達の課題を達成するための担当者および目標達成日

レベル1の要件を完全に達成し、しっかりとした化学物質管理を実施するには数年を要することもあります。 レベル1の要件を完全に達成する計画がある場合は、こちらにアップロードしてください。

 

業務主要実績指標:すべて

 

質問の意図

レベル1の化学物質管理基準をすべて満たしている工場が比較的少ないことを考慮すると、レベル2の質問が推進する最も重要な行動は、段階的に最低限の規制および業界の要望(レベル1)を満たすことを目指す既存の化学物質管理プラクティスを改善する計画の開発と実施です。

 

本課題は、工場が実行計画を作成する力をつけ、既存の化学物質管理システムを改善することを目的としています。

 

技術ガイダンス

効果的な化学物質管理プログラムの基盤となるのは、化学物質のライフサイクル全体を適切に管理するためのポリシーと手順の確立です。 ライフサイクルの各段階について、法的要件およびその他の要件、責任者、適切な作業慣行および管理を決定するポリシーと手順を作成する必要があります。 化学物質管理プログラムは、継続的に改善していく必要があります。 そして、全体的な化学物質管理を継続的に改善していくには、社内外で化学物質管理の評価を実施することにより、是正措置を講じる、または発見に取り組むことが最も重要です。

 

検証方法

あてはまる:

必要書類:

  • レベル1の質問に対する要件を達成するための計画書
  • 計画書には完全な「はい」と答えられなかった質問および理由を記載する必要があります。
  • 計画書には、完全な「はい」と答えられたかった質問の「はい」を達成するための計画担当者名および目標達成日を記載する必要があります。

面接時の質問

  • 管理職や主要従業員は、化学物質管理項目において、レベル1の質問を「完全なはい」にするための計画をよく理解しており、異なるステップについて説明することができる。

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 工場内を巡回し、上記計画の2~3の項目を実施していることを確認する。
  • 実行計画をサポートしている設備/ログの写真を撮る。

アップロード例:a)担当者名および実行についてのタイムフレームを記載した実行計画を伴う有害化学物質リスト、b)実験施設またはパイロット工場における代替化学物質試験の記録(先に進めるか打ち切るか結論を伴うもの)。

有害化学物質があるからといって、RSL または MRSL に違反していることにはなりません。貴社工場は、現場で許可されているが、適切な取り扱いを必要とし、段階的に廃止する有害化学物質がある、ということです。

 

主要業績評価指標(KPI):化学物質および工程改善

 

質問の意図

目標、担当者、実行のタイムフレームを伴う実行計画を意図的に設定することによる有害化学物質除去。

 

この質問は、工場が危険要因を特定し、MRSLやRSLによってすでに制限されている範囲を超えて削減することに積極的に取り組むことを奨励しています。 ただしこの質問は、詳細なハザード評価を行うために工場が社内で専門知識を持つことを要求しません。 工場は、ガイダンスに沿ってリストに基づき、ハザード実施計画を立てることができます。 RSL / MRSL /規制に対する不遵守に対処するための実施計画は除外されます。それはレベル1で対象とされています。

 

たとえば、ある工場が現在、業界またはブランド固有のMRSL / RSL に従っている場合、この工場は、従っているリストに入っていない、候補リスト(ZDHC MRSL または SIN LIST など)に記載されているその他の物質を段階的に廃止するために積極的な姿勢を取ることがあります。 他の業界リストでこれらの物質を見つけ、従っているMRSL / RSLによって制限される前に、生産からこれらの物質を段階的に廃止していくことができます。 段階的に廃止される物質の代替として、工場は、ZDHCゲートウェイ – 化学物質モジュールやその他のブランド固有の情報源など、利用可能な業界データベースで特定されている化学製品を調査する場合があります。

 

対象:製造にかかわる化学物質すべてで、特に裁断・縫製作業用の製品に使用する化学物質に焦点を当てる(最重要行動は、製品への影響です。事前に選別された化学物質のリストを使用する方針を採用する必要があります)

対象外:クリーナー、冷却塔/ボイラー内の化学物質など、製品に焦点を当てていない化学物質は除外されます。

 

技術ガイダンス

施設は、RSLまたはMRSLで指定されていない有害化学物質を特定するだけでなく、これらのリスト以外の化学物質も考慮する必要があります。 以下は、MRSL および MRSL 外で懸念される有害危険物質や化学物質を識別する参照リストおよびツールです(これに限定されるものではありません):

  • ZDHC MRSL 候補物質リスト – https://mrsl.roadmaptozero.com/MRSL2_0 
  • 持続的有機汚染物質に関するストックホルム条約
  •  ChemSec SIN リスト
  • ワシントン州の報告書、子供への影響が懸念される化学物質リスト(CHCC)
  • Subsport Europeanプラットフォーム(http://Subsport.eu
  • SVHC(高懸念物質)(https://echa.europa.eu/candidate-list-table
  • Bluesign BSSL、GOTSなど、工場における活動に関連するその他のリスト

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について

あてはまる

  • 目的、目標、行った活動を含む実行計画
  • 工場は、有害化学物質、またはMRSL 物質を含む、もしくは含む可能性のある現在使用中の化学物質リストを把握している
  • 担当者および実行のタイムフレームを記載した実行計画を伴う有害化学物質リスト 実行計画には以下を含む必要があります。
    • 化学物質名
    • 含まれる有害物質
    • 見込みの強度、頻度、期間、物質への暴露ルートを含む暴露評価
    • 該当する化学物質の使用を段階的に廃止するための行動項目および対応するタイムライン
    • 代替として使用する化学物質リスト
    • 段階的使用廃止完了までのタイムライン
    • 代替品およびその効果への監視手順

部分的にあてはまる

  • 実行のチェックリストを伴う実行計画があるが、戦略(目的、目標、計画など)の裏付けがない
  • 実行リストなし。代替テストの研究/パイロット製造記録はある。

化学物質を工場の工具および/またはオペレーションにのみ使用している工場:

あてはまる

  • 目的、目標、行った活動を含む実行計画
  • 担当者および実行のタイムフレームを記載した実行計画を伴う有害化学物質リスト

部分的にあてはまる

  • 実行のチェックリストを伴う実行計画があるが、戦略(目的、目標、計画など)の裏付けがない
  • 実行リストなし。代替テストの研究/パイロット製造記録はある。

必要書類:

  • 担当者および実行のタイムフレームを記載した実行計画を伴う有害化学物質リスト
  • 実験施設またはパイロット工場における代替化学物質試験の記録(先に進めるか打ち切るか結論を伴うもの)。

面接時の質問

  • 上級経営者層、EHS マネジャー、化学物質マネジャー、および/または各担当者

検査 – 物理的に見る検査対象

  • アクティブプランまたは代替化学品評価プロセスのレビュー。すなわち実験施設、パイロット施設の書類

(注意:すべてをアップロードする必要はありませんが、確認中に確認できるようにする必要があります)推奨されるアップロードには、実践を示すために次のいくつかを含めることができます。:a) ポジティブリストの利用を実証します(例:BLUESIGN® bluefinder ライセンス)、b) 化学製剤と対応する化学物質供給業者をリストした化学物質リスト – ポジティブリストから供給された化学物質は、化学物質リストで特定する必要があります(以前にアップロードした場合はスキップします)、c) 購入を裏付ける書類、d) ポジティブリストからの化学物質の調達を証明するための購入契約書、e) 社内外の責任を特定するためのプロセス文書。

製造工程で化学物質を使用している工場: 

以下に該当する場合のみ、「はい」と回答してください。化学物質リスト記載の化学物質組成のうち、50%(%は化学物質の量ではなく、数を基にしています)を超えるものがZDHC化学物質ゲートウェイ、BLUESIGN®、GOTS、OEKO-TEX®Eco Passport などポジティブリストに基づいている。

 

以下に該当する場合は、「部分的にあてはまる」と回答してください。ポジティブリストを基にした化学物質がリストの50%未満である。

 

製造工程で化学物質を使用していない工場: 

以下にあてはまる場合のみ、「はい」と回答してください。化学物質リストに記載のある化学製剤の50%以上(量ではなく化学物質の数に基づく割合)は、ZDHC MRSL レベル3、BLUESIGN®、GOTS、および/または OEKO-TEX® C2C認定、ChemiQスクリーンで許可されている化学物質などのポジティブリストを基にしている。 

 

ポジティブリストを基にした化学物質がリストの50%未満の場合は「部分的にあてはまる」と回答してください

 

業務主要業績評価指標(KPI): 化学物質選択・調達・購入慣行

 

質問の意図

この質問は、人と環境に大きな危険をもたらす化学物質を危険性とリスクが少ないものに交換するために、積極的に化学物質を探し出す製造業者が有利になるよう、意図しています。 これらのプログラムは、通常、規制リスクに焦点を当てたMRSL や RSL を上回るものです。

 

有害化学物質の代替は、環境、従業員、消費者および公衆衛生に対するリスクを軽減するための基本的な措置です。 ポジティブな代用品を特定するため、ブランド主導および第三者プログラムが複数存在します。 信頼できるポジティブリストから化学物質組成を購入することは、購入した化学物質に有害物質が含まれないようにするための費用対効果の高いアプローチです。 これら代替品、グリーンケミストリー革新全体への要求を推進することは、繊維・フットウェア業界の持続可能性の全体的な改善にとって重要な要因となっています。

 

技術ガイダンス

特定の化学物質組成をスクリーニングして有害物質を特定することにより、ポジティブリストが作成されることに注意することが重要です。 ポジティブリストは、物質組成に使用される化学物質の組成評価と、これら化学物質を製造する工場内の品質プロセスの評価を考慮する必要があります。 この第2点は、化学物質組成が時間が経過しても変わらないことを保証し、望ましくない不純物を見つけるリスクが限定されるために重要です。 安全性データシートに記載されている化学物質混合物の組成に関する情報は、ポジティブリストの作成(のみ)には使用しないでください。SDSで利用可能な詳細のレベルは、通常、RSL または MRSL を遵守しない原因となりうる意図的に加えられない不純物または物質を特定しないためです。

 

以下に考慮すべきポジティブリストをいくつか挙げます。

参照:

  • BLUESIGN® ブルーファインダー(bluesign®が承認した化学物質は、ポジティブリストの一部と見なされる可能性があります。これには、ブルーまたはグレー両方に評価された化学物質が含まれます。)
  • ZDHC MRSL レベル3(生産管理で)
  • Tox 評価による完全な資料開示
  • 顧客や供給業者のMRSL / ChemiQスクリーニングによる化学物質のポジティブリスト
  • その他、工場が文書化するもの

注意:これらの質問に回答することで、 サステナビリティ・コンソーシアムの繊維・アパレル・ホームテキスタイル業界ツールキットへの応答に更に詳しい情報を追加できます。 優先化学物質管理主要業績評価指標(KPI)は、回答者に優先的化学物質情報について質問します。 TSCの質問に回答するために、ブランド毎に工場のデータを総計することができます。

詳細は以下を参照してください。:

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について

あてはまる

  • 化学物質リスト記載の化学物質組成で50%(%は量ではなく化学物質の数量を基にしています)を超えるものがポジティブリストに基づいている証拠の提示
  • ZDHCゲートウェイ – 化学物質モジュール、bluesign®、GOTS、OekoTex など好ましい化学物質の情報源

部分的にあてはまる

  • ポジティブリストに基づく、化学物質リストにある化学物質組成が、化学物質リストの50%(%は量ではなく化学物質の数量を基にしています)未満である。

化学品を設備および/またはオペレーションにのみ使用している工場:

あてはまる

  • 化学物質リスト記載の化学物質組成で10%(%は量ではなく化学物質の数量を基にしています)を超えるものがポジティブリストに基づいている証拠の提示

部分的にあてはまる

  • ポジティブリストに基づく、化学物質リストにある化学物質組成が、化学物質リストの10%(%は量ではなく化学物質の数量を基にしています)未満である。

必要書類:

  • ポジティブリスト(bluesign® bluefinder license など)へのアクセスを示すもの
  • 化学物質組成と対応する供給業者を記載した化学物質リスト ポジティブリストを基にした化学物質は化学物質リストに特定する必要があります。
  • 購買を証明する書類
  • ポジティブリストに基づく化学物質供給を証明する購入契約書
  • 内外担当者を記載したプロセスドキュメンテーション

面接時の質問

  • 上級経営者層、化学物質管理責任者、購買責任者

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 実用しているリストおよび慣行を検討する 
  • 化学物質選択のポジティブリストに対し、購買および受領を確認する(最低2件)

化学物質管理 – レベル3

質問

該当するものを選んでください。

  • 製造工程で使用する化学物質
  • 工具/設備に使用する化学物質(潤滑油およびグリース)すべて
  • 製造設備操作および維持に使用する化学物質すべて

アップロード:a)化学物質代替の優先リスト、b)MRSL/RSL、懸念される物質リストや候補物質リスト、REACH SVHC リスト(アップロード済みの場合はスキップ)、c)工場顧客・化学物質供給業者間の代替に関する協調的ミーティング議事録

代替に関してバリューチェーンパートナーが協力し、製品に悪影響が出る、法令違反に至るなど残念な結果となる代替を防止することは重要です。

 

化学物質の全カテゴリに対して代替への協力を行っている場合は、満点が与えられます。

 

一部のカテゴリの化学物質についてのみ優先的に代替を行っている場合は、部分点が与えられます。

 

業務主要業績評価指標(KPI): 化学物質選択・調達・購入慣行

 

質問の意図

代替リストに優先順位を付けるために協力する。 この質問は、懸念のある物質や制限された物質の代替品を特定するために、ブランドや化学物質供給業者と取り組む工場が有利になることを意図しています。 代替に関してバリューチェーンパートナーが協力し、製品に悪影響が出る、法令違反に至るなど残念な結果となる代替を防止することは重要です。

 

優先順位をつけるために行う重要な分析は以下です。a)毒性基準、b)ライフサイクルアセスメント – 今後の質問です。 ここで推進する姿勢は、協力的に優先順位を決めるというコミットメントです。

 

有害物質の化学物質管理は複雑で厳しいプロセスです。 懸念される物質に関して協力することで、より良く優先順位をつけることができ、顧客満足、業界の改善にもつながります。

 

技術ガイダンス

有害物質を含む化学物質の使用の代替案を作成する共同作業には、さまざまな形態があります。 この基準は、協力することで有害物質の代替を率先して行う工場の能力を測定するものです。

 

参照資料:ZDHC 化学物質管理システムの枠組み(ZDHC Chemical Management System Framework) – バージョン1(2020年5月版) – 第3章

  • これらの質問は、サステナビリティ・コンソーシアムの繊維・アパレル・ホームテキスタイル業界ツールキット へ回答の情報を提供することができます。 優先化学物質管理主要業績評価指標(KPI)は、回答者に優先的化学物質情報について質問します。 工場データは、TSCの質問に回答するためにブランド別に集計することができます。

工場が供給業者、ブランド、研究機関と協力してアプリケーション開発により、新製品開発や有害化学物質の代替ソリューションの策定に取り組む場合、そのアイデアはより強化されます。そしてそれは、社会や業界のためになるものです(プラズマ技術によるDWR仕上げアプリケーションやエネルギー効率の高い化学物質など)。

 

検証方法 

化学物質の代替に関する優先リストを作成することが期待されます。

 

製造工程で化学物質を使用している 工場について:

あてはまる

  • 工場には、化学物質代替、懸念物質、および/または制限物質リストに関する協力の手順がある。 手順は透明で文書化されており、以下を含む。
    • 製造工程で使用する化学物質
    • 工具/設備に使用する化学物質(潤滑油およびグリース)すべて
    • 工場オペレーションおよび保守に使用する化学物質
  • 工場には、化学物質および/または化学製品を評価するために、透明で科学に基づく、シンプルで合理的なシステムに基づく、化学物質の代替物の優先リストがある。

部分的にあてはまる

  • 工場には、化学物質代替、懸念物質、および/または制限物質リストに関する協力の手順がある。 透明で文書化されているが、製造、工具、およびメンテナンス用に使用される化学物質すべてを網羅しているわけではない。

必要書類:

  • 化学物質の代替に関する優先リスト
  • MRSL/RSL、懸念物質リストや候補物質リスト、REACH SVHC リストを確認する
  • 工場の顧客・化学物質供給業者間の代替に関する協力的ミーティング議事録

面接時の質問

  • 上級経営者層は、地域の/グローバルな化学物質代替に関する顧客や化学物質供給業者との協力手順について説明することができる。
  • 管理職および主要従業員が化学物質代替に関する優先リストの更新について理解していることを確認する。

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 化学物質の代替に関する優先リストを確認する
  • MRSL/RSL、懸念物質リストや候補物質リスト、REACH SVHC リストを確認する
  • 工場の顧客・化学物質供給業者間の代替に関する協力的ミーティング議事録を確認する

アップロード例:a)有害化学物質評価レポート(選別済み化学物質、Cradle to Cradle評価など)、b)工場が、有害範囲に対して代替物を評価した証拠。

有害化学物質評価が工場内で行われ、その情報を優先受に付けに利用し、安全な代替品の使用を奨励している場合は、「あてはまる」と回答してください。 評価には、有害物質に関連する有害性の評価と暴露の評価が含まれていなければなりません。

 

評価はしたが、その後のアクションに優先順位をつけていない場合は、「部分的にあてはまる」と回答してください

 

業務上の主要業績評価指標(KPI):製品品質および完全性

 

質問の意図 

この質問で言及されている代替プロセスは、工場が有害要因に基づいて使用している化学製品を特定し、この知識を使用してこの有害化学物質を削減、代替、または最終的に段階的に廃止する選択的決定を行うものです。 レベル2のようにリスト以外の危険性を特定するには技術的な知識が必要です。 それをする場合は、既存のまたは提案されている化学物質を置き替えるつもりで行ってください。 代替品評価という意味では、こういった行いにたいして工場には報償が与えられます。 特定された危険物質の使用を禁止または代替する選択は、危険性評価およびその物質への暴露見込みを組み合わせて行う必要があります。 暴露を無視すると、製品リスクの推定値が不正確になり、製品管理の取り組みが誤った方向に向かう結果につながります。 シナリオが物質の使用による場合、そのシナリオを評価することで暴露に関する見込みを検討します。 

これは、暴露リスクを分類する(すなわちBLUESIGN®レベル1, 2, 3) のに役立ちます。これは、最終使用に関わるものです(幼児用製品、肌着、肌を覆うアウターなど)。  これは供給業者にとって、最終用途要件や化学物質曝露リスクに最もよく対応する化学物質組成を選択するのに役立ちます。

技術ガイダンス

化学物質の危険性評価は、より安全な代替物質で置換する可能性のある化学物質を特定し、優先順位を付けるために使用されます。消費者からのす良い要望や規制上の要件いより、その需要は小売業者、ブランド、素材メーカーから高まりつつあります。

 

有害化学物質は、以下のような本質的に危険な性質を示すものです。持続性、生物蓄積性、毒性(PBT);高い持続性と強い生物蓄積性(vPvB);発がん性、変異原性、生殖毒性(CMR);内分泌かく乱物質(ED);または同等の懸念がある化学物質。他の地域で規制されているか制限されているものだけではありません。

 

参照資料:ZDHC 化学物質管理システムの枠組み(ZDHC Chemical Management System Framework) – バージョン1(2020年5月版) – 第3章

 

危険性評価をおこなうメリットは以下のようなものです。

  • 手法は、既存の化学物質の代替品を評価し、比較するために利用することができます。 目標は、本質的に危険性の低い代替化学物質を特定し、それによって人の健康と環境へのリスクを増加させる置換を防止することです。
  • この手法は、情報技術ツールに応用すると、比較的短時間で多数の化学物質をスクリーニングすることができ、化学物質および材料のより包括的なプロファイリングのための指針を提供することができます。
  • この手法は、複数の産業分野に簡単に適用でき、危険性の低い代替物質が特定されるように化学物質の危険性を評価する科学的アプローチを提供します。

参照:この質問は、サステナビリティ・コンソーシアムのホームテキスタイルおよびアパレル繊維ツールキットへの応答に使用できます。 優先化学物質管理主要業績評価指標(KPI)は、回答者に優先的化学物質情報について質問します。 TSCの質問に回答するために、ブランド毎に工場のデータを総計することができます。

 

用語集:

有害化学物質:有害化学物質は、以下のような本質的に危険な性質を示すものです。持続性、生物蓄積性、毒性(PBT);高い持続性と強い生物蓄積性(vPvB);発がん性、変異原性、生殖毒性(CMR);内分泌かく乱物質(ED);または同等の懸念がある化学物質。他の地域で規制されているか制限されているものだけではありません。

化学物質の危険性評価を開始するには、次のガイドをダウンロードしてください:https://outdoorindustry.org/wp-content/uploads/2015/05/Haz_Assessment-2.pdf

 

検証方法

ガイダンス:ハザード基準に対して代替物質を評価したことを証明するものが求められます。

製造工程で化学物質を使用している工場について:

あてはまる

  • 有害化学物質の評価を工場内で行い、その情報を利用して、明確に安全な代替品の使用に向けて実行計画の優先順位付けや策定を行っています。 評価には、有害物質に関連する有害性の評価と暴露の評価が含まれている必要があります。

部分的にあてはまる

  • 工場内で有害化学物質の評価は行ったが、その後のアクションの優先順位をつけるための行動は実施されていません。

化学物質を工場の工具および/またはオペレーションにのみ使用している工場:

あてはまる

  • 有害化学物質の評価を工場内で行い、その情報を利用して、優先順位付けやアクションにつなげ、安全な代替品へ向けた化学物質利用を奨励しています。 評価には、有害物質に関連する有害性の評価と暴露の評価が含まれている必要があります。

部分的にあてはまる

  • 工場内で有害化学物質の評価は行ったが、その後のアクションの優先順位をつけるための行動は実施されていません。

必要書類:

  • 有害化学物質評価レポート
  • ハザード基準に対して代替物質の評価を行ったことを証明するもの

面接時の質問

  • 主要従業員は、この情報を基に優先順位付け、行動、より安全な代替物質に対する化学物質使用を奨励する方法を理解していますか?

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 有害化学物質レポートを確認する
  • ハザード基準に対して代替物質の評価を行ったことを証明するものを確認する

アップロード例(該当する場合):a)BLUESIGN® BlueXpert 評価、b)ライフサイクルアセスメント調査、c)水、エネルギー、廃棄物について文書化された測定基準、d)第三者による評価、e)MFCA(マテリアルフローコスト会計)。

貴社工場では、製造工程に伴うエネルギーと水の消費を削減するために、使用される化学物質、製造プロセス、機械を最適化する必要があります。 染色工程における水の消費量を削減するために異なる染料を使用する、というのが一例です。

この質問は、質問18で言及されている危険な特性に基づく化学物質の評価とは対照的に、他の資源の消費または生産(水、エネルギー、廃棄物など)に焦点を当てています。

 

あなたの工場で化学物質を置換することで環境への影響(水使用、エネルギー利用、廃棄物、廃水、処分など)を評価した場合は「あてはまる」と回答してください

 

主要業績評価指標(KPI):化学物質および工程改善

 

質問の意図

このアクションは単に化学物質管理に留まらず、工場内外での製品のライフサイクルを見据えあ持続可能性へのより包括的なアプローチです(水使用、エネルギー利用、補遺器物、廃水、処理など)。

 

製品および化学物質のライフサイクルレビューの目的は、製品および化学物質の環境フットプリントをサポートすることです。 開発と測定を支援するライフサイクル基準を確立するための枠組みがあります。 製造プロセスの効率は、製造プロセスおよび機械と共に化学物質の使用の最適化に大きく依存します。 これらの3つの要素を最適化することで、使用される化学物質の量を削減し、工程に伴うエネルギーと水の消費を削減することによって大幅な節約をもたらし、それによりシステムのライフサイクルへの影響をきく減じる可能性があります。

 

技術ガイダンス

詳細は以下を参照してください:

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について:

あてはまる

必要書類:

  • BLUESIGN® BlueXpert評価
  • PLCA/LCA 研究
  • 水、エネルギー、廃棄物等について文書化された測定基準。
  • MFCA(マテリアルフローコスト会計)
  • サードパーティアセスメント

面接時の質問

  • 上級経営者層、環境管理担当者

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 工場での戦略導入について確認する

アップロード例:a)バッチ番号、日付、製造数量の記載がある製品バッチカード、b)レシピカード、配合表、工程指示書(該当する場合)、化学物質名、ロット番号、数量などすべて追跡可能な情報を含んでいるもの、c)化学物質混合/ブレンド工程記録、ラボ記録(染色・洗浄ラボなど)。化学物質名および混合に使用される量など関連情報を含むもの。d)化学物質保管記録。一時保管書、作業場保管、主な倉庫を含む一貫性のある記録(化学物質ロット番号、量、日付(保管費、使用への投入日)など倉庫の搬入出記録。

製造工程または混合に使用される化学物質すべてが一時保管場所/作業場の倉庫や祖モナ倉庫まで追跡可能で、一貫した記録があり、ロット番号に基づいて保管されている場合のみ、「あてはまる」と回答してください

 

以下に該当する場合は、「部分的にあてはまる」と回答してください。追跡可能なものもあるが、すべての化学物質がロット番号まで追跡可能なわけではない。

 

主要業績評価指標(KPI):化学物質および工程改善

 

質問の意図

トレーサビリティの目的は、生産にする化学物質を「トレースバック」(完成品を一つ取り上げ、その完成した製品に使用されている化学組成が追跡可能であるかどうか)、また「トレースフォワード」(化学物質を一つ取り上げ、それを使用して製造された完成品すべてを特定できるかどうか)できるか判断することです。

それをできる能力は、特定の化学物質に起因する品質または遵守の問題が発生した場合の根本的な調査を支援するのに役立ちます。

製品リコールが必要な場合、それに関連した特定の化学物質をリコールすることが可能です。

レベル3では、最終製品の各ロット番号の各製造プロセスで使用される化学物質のロット番号までのトレーサビリティを有する必要があります。 すなわち、以下のような情報の一貫したつながりを保持する必要があります。(1)製品バッチ番号、(2)特定の製品が通貨した製造工程、(3)化学物質を使用した工程に関するレシピシート、(4)それらレシピ―に使用されている化学物質に対応する混合時の記録(化学物質名および量など)、(5)保管履歴、入出庫記録など、これら特定の化学物質の保管時の一貫した記録(一時保管庫、倉庫、バルク保管)、(6)対応する化学物質ロット番号、(7)工場全体の化学物質リスト上の一貫した情報 これらは、どこでどのように化学品が使用され、工場内に保管され、すべての情報が一貫して文書化され、工場全体で監視されていることを実証します。

 

技術ガイダンス

このレベルのトレーサビリティは、配達の度に化学物質供給業者に化学物質のロット番号の提供を依頼し、該当する化学物質を受け取る際に発注書に対して工場が追跡する場合にのみ可能です。  工場 は、この情報を製品名、ロット番号、受領日、またその後製品をレシピで使用するために開かれた日、使用日をリストまたは化学物質履歴に記録し、使用されている化学物質が完全にトレーサビリティを有するようにする必要があります。

 

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について

あてはまる

下記の要件がすべて満たされている:

  • ロット番号とその他の関連情報(日付、製品数量など)を指定するすべての製品でバッチカードを利用することができる。
  • 化学物質を使用した製品が通過した全工程が特定され、各工程で対応するレシピやバッチカードが使用でき、保管されている。 工程指示およびチェックポイントが確立しており、文書化されている。
  • レシピに記載のある化学物質すべてが混合/ブレンドまたはラボ(該当する場合)まで追跡可能である。また、化学物質名や混合に使用される量など関連する情報がある。
  • 工程または混合に使用される化学物質はすべて、倉庫入出庫履歴など一貫した記録(化学物質ロット番号、量、保管日、使用投入日付など)が作成・保管されている一時保管場所/作業場保管場所および主要な倉庫まで追跡可能である。
  • 工場で製造される任意の製品について、使用される化学物質のロット番号、製品のバッチ番号間のリンケージが確立されている。

部分的にあてはまる

  • ロット番号とその他の関連情報(日付、製品数量など)を指定するすべての製品でバッチカードを利用することができる。
  • 化学物質を使用した製品が通過した全工程が特定され、各工程で対応するレシピやバッチカードが使用でき、保管されている。 工程指示およびチェックポイントが確立しており、文書化されている。
  • レシピに記載のある化学物質の一部(すべてではない)てが混合/ブレンドまたはラボ(該当する場合)まで追跡可能である。また、化学物質名や混合に使用される量など関連する情報がある。
  • 工程または混合に使用される化学物質の一部(すべてではない)は、倉庫入出庫履歴など一貫した記録(化学物質ロット番号、量、保管日、使用投入日付など)が作成・保管されている一時保管場所/作業場保管場所および主要な倉庫まで追跡可能である。
  • 工場で製造される一部の製品(すべてではない)について、使用される化学物質のロット番号、製品のバッチ番号間のリンケージが確立されている。

必要書類:

  • バッチ番号、日付、製品数量を含む製品バッチカード
  • 化学物質名、ロット番号、量など追跡可能な情報がすべて含まれたレシピカード、配合表、工程指示書(該当する場合)
  • 化学物質名、混合に使用される量などを含む、化学物質混合/ブレンド工程履歴、ラボ記録(染色・洗浄ラボなど)
  • 一時保管場所/作業場保管場所、主要な倉庫の入出庫履歴(化学物質名、量、保管日、使用に投入された日など)など一貫した記録のある化学物質保管履歴

面接時の質問

  • 管理職/従業員は、製品バッチ番号から化学物質のロット番号まで遡って追跡可能な文書化されたシステムを示すことができる。
  • 従業員は、内容および、製品バッチ記録、工程指示、レシピ、使用記録、保管記録、染色、洗浄、プリント、仕上げなど(該当する場合)特に化学物質を使用する工程の重要性を理解している

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 記録の確認(前述の要件を参照してください。)
  • 現在工場製造ラインにある製品を1~2品抜き取り検査を行い、製品が通過した工程、各工程で対応するレシピやバッチカードを遡り追跡する。
  • 各工程に指定されているレシピやバッチカードにある化学物質を3~4種類無作為に確認し、ドキュメンテーションを最終製品から混合エリアや保管倉庫まで追跡する。 製品バッチ番号と化学物質ロット番号感のリンケージが確立されており、ドキュメンテーションが作成され、保管されているか確認する。

(注意:すべてをアップロードする必要はありませんが、検証中に確認できるようにする必要があります)推奨されるアップロードには、実践を示すために次のいくつかを含めることができます。a) 資格のあるサプライヤーから化学物質を購入するためのSOP(以前にアップロードした場合はスキップ)、 b) 顧客の試験報告書、分析ラボによる化学物質のロットごとの試験報告書などの関連記録を保管する品質管理部門、c) 化学物質供給業者の分析試験報告書S、d) 上級管理者向けの品質報告書、 e) 前回に実施された社内の分析記録、f) 前回、外部ZDHC MRSL承認ラボで実施され

た分析の報告記録がMRSL要件に準拠していることを確認します。g) 対応する内部注文に追跡可能な分析結果と完成済みの製品バッチ。

化学物質を無作為に選択し、感覚受容性および化学分析によって MRSL や RSL など既知の標準への適合性を検証するためのプロセスを少なくとも年1回実施している場合のみ、「あてはまる」と回答してください。 QA プログラムには以下を含む必要があります。:1)使用される各化学物質組成の品質および性能の有効性の評価、2)各化学物質組成がどのように使用されるべきかのプロセスレシピの確立、3)工程管理の厳守、4)証拠となる記録がある進行中の製品評価

 

以下に該当する場合、「部分的にあてはまる」と回答してください。化学物質供給業者を確認する作業オーダーおよびレシピまで追跡可能な顧客テストレポートを使用している。

 

業務上の主要業績評価指標(KPI):製品品質および完全性

 

質問の意図 

焦点は、購入されている化学物質に技術データシート通りの性能があるかどうかという点です。 化学物質を購入し、自身で化学物質のコンプライアンスを実際に検証する手順(研究施設でのスクリーニングテストなど)を設定することは、非常に有望な慣行です。

 

求められるのは、化学物質が MRSL および RSL の要件に対して評価され、その標準を満たすことを保証する品質管理プログラムを有することです。

 

なぜこの質問は重要なのでしょうか? 化学物質サプライチェーンは、トレーダー、ディストリビューターなどが関与する多くの段階的な付加価値プロセスです。 受領した化学物質と発注した化学物質の品質を理解することは、それ以前の化学物質の作成および流通により、RSL および/または自身の(または顧客の)責任ある化学物質要件に適合する化学物質が確実に供給されるために不可欠です。 将来の化学物質購買に関与する化学物質供給業者を加える/排除するプロセスには、収集された事実に基づくデータを利用します。

 

技術ガイダンス

参照資料:ZDHC 化学物質管理システムの枠組み(ZDHC Chemical Management System Framework) – バージョン1(2020年5月版) – 第3章

 

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について:

あてはまる

  • 化学物質を無作為に選択し、感覚受容性および化学分析によって MRSL や RSL など既知の標準への適合性を検証するためのプロセスを少なくとも年1回実施するプロセスがある。
  • QA プログラムは以下を含む必要があります。:1)使用される各化学物質組成の品質および性能の有効性の評価、2)各化学物質組成がどのように使用されるべきかのプロセスレシピが厳格に守られていることの立証、3)工程管理が厳格に守られている、4)立証する記録を持つ進行中の製品評価

部分的にあてはまる

  • 化学物質供給業者を確認する作業オーダーおよびレシピまで追跡可能な顧客テストレポートを使用している。
  • 化学物質供給業者分析テストレポート。

必要書類:

  • 顧客テストレポート、ロットごとの化学物質による分析ラボテストレポートなどの関連する記録を持つ品質部門。
  • 化学物質供給業者分析テストレポート。
  • 適格供給業者から化学物質を購入するためのSOP
  • 上級経営者層への品質レポート
  • 前シーズンに実施された分析の社内記録
  • 外部研究施設が前シーズンに分析を行った際のテストレポート記録および、それがMRSL 要件を満たしていることの確認
  • 対応する内部オーダーおよび最終製品バッチまで追跡可能な分析結果
  • 外部の研究施設に結果を送付して正確性を確認していますか?
  • 記録はすべて1年間保管されている

面接時の質問

  • QAマネジャー、研究施設マネジャーは、パラメーターが何か理解していますか?また、その内のどれが社内で、どれが外部で行われるべきか認識していますか?
  • どのラボがどのテストを行うか理解していますか?
  • 研究施設は、実施するテストの証明書または認定を取得する必要があります。
  • 研究施設は、テストを他の施設に委託する場合には、顧客に知らせる必要があります。
  • 研究施設は、顧客のために行うテストについて、相関する研究(「ラウンドロビン」または暗試料)に定期的に参加する必要があります。
  • 研究施設は、合理的な分析時間でテストを行います。

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 生産管理のために考慮すべき最小限のパラメータは次のとおりです。:
  • 社内で行う分析:
    • pH (このテストが除外されているタンナーを除いて)
    • 色堅牢度:
      • 汗に対する
      • 水分に対する
      • 摩擦に対する(乾燥および湿り)
      • よだれに対する(乳児向け製品のみ対象)
  • 外部で行う分析:
    • アリールアミン
    • ホルムアルデヒド
    • 組成
    • APEOおよびPFC
  • 工場が以下を使用している場合は、証拠写真を撮ります。温度管理機能付 PH 測定器、PH分析のための適切な振盪器、擦過堅牢性分析を行うための適切なクロッケメーター、色堅牢性分析のためのモノファイバー種(該当する場合)、天秤、オーブン(該当する場合)、色堅牢度分析の結果を提供するグレースケール(該当する場合)、ライトボックス。ただし、染色工程が行われていないポジショナルプリンティング工場およびランドリーには適用されません。法律に従ったpH 分析を行っている場合は、実演を依頼します。
  • 社内ラボに良質な化学的性能を発揮するために必要な設備がすべて整っているかどうかを確認します。
  • 化学品レシートのサンプル/テストのプロセスを確認します。
  • 化学物質供給業者の分析テストレポートのプロセスを確認します。
  • 品質に基づき化学物質供給業者を追加/排除するプロセスを確認します。

アップロード:a)手順の説明書、b)ポジティブリストから化学物質を入手しているという慣行の確認を示す、請負業者や下請業者との通信記録、c)基準を満たしていることを示す供給業者/下請業者からの Higg 検証報告書

以下に該当する場合は、「あてはまる」と回答してください。すべての請負業者と下請業者が優先化学品リストを持ち、その使用を検証するシステムが実施されている。

 

以下に該当する場合は、「部分的にあてはまる」と回答してください。ポジティブリストから化学物質を選択するよう請負業者と下請業者を促す実行計画がある。

 

注意:請負業者や下請け業者には、全ての製造資材または化学物質供給業者および/または最終製品の製造工程をサポートするその他の業務提携先(スクリーン印刷、洗浄や染色、またはその他製品の装飾など)が含まれます。

 

業務主要業績評価指標(KPI): 化学物質選択・調達・購入慣行

 

質問の意図 

工場は、人間や環境に大きな危険をもたらす化学物質を置き換えるために、危険性やリスクの少ない化学物質を積極的に探し出す必要があります(MRSL や RSL 外で)。 質問は、請負業者や下請業者が優先化学物質リストを使用するように要求もするというように、求められている以上の活動をしている工場に報酬を与えることを意図しています。

 

有害化学物質の代替は、環境、従業員、消費者および公衆衛生に対するリスクを軽減するための基本的な措置です。 ポジティブな代用品を特定するため、ブランド主導および第三者プログラムが複数存在します。 これら代替品、グリーンケミストリー革新全体への要求を推進することは、繊維・フットウェア業界の持続可能性を改善するのです。

 

技術ガイダンス

特定の化学物質組成をスクリーニングして有害物質を特定することにより、ポジティブリストが作成されることに注意することが重要です。 ポジティブリストは、物質組成に使用される化学物質の組成評価と、これら化学物質を製造する工場内の品質プロセスの評価を考慮する必要があります。 この第2点は、化学物質組成が時間が経過しても変わらないことを保証し、望ましくない不純物を見つけるリスクが限定されるために重要です。 安全性データシートに記載されている化学物質混合物の組成に関する情報は、ポジティブリストの作成(のみ)には使用しないでください。SDSで利用可能な詳細のレベルは、通常、RSL または MRSL を遵守しない原因となりうる意図的に加えられない不純物または物質を特定しないためです。

  • ZDHC 化学物質管理システムの枠組み – バージョン10(2020年5月版) – 第2章
  • BLUESIGN® bluefinder
  • 顧客サプライヤー MRSL /化学物質のポジティブリスト
  • ZDHC MRSL レベル3、BLUESIGN®、GOTS、OEKO-TEX®、その他。

詳細は以下を参照してください:

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について:

あてはまる

  • すべての請負業者および下請業者が優先化学物質リストを所持し、使用していることを確認するシステムが実施されている。

部分的にあてはまる

  • ポジティブリストから化学物質を選択するよう要求することで、請負業者と下請業者を関与させるための行動計画がある

必要書類:

  • 手順の説明書
  • ポジティブリストから化学物質を入手しているという慣行の確認を示す、供給業者や下請業者との通信記録
  • 可能な場合は、請負業者や下請業者からのHigg検証レポートで、Higg FEM化学物質セクションの質問16の基準を満たしていることを示しているもの。 

面接時の質問

  • 主要従業員はこの手順を理解していますか?

検査 – 物理的に見る検査対象

  • これらの手順どのように実践されているかの視察

貴社工場は、ブランドや供給業者に目標、プロセス、行動について伝達していますか?

 

アップロード例:a)現行の化学品R&Dプロジェクト/投資の説明や例、b)自身のビジネス契約に化学物質に対する責任を組み入れている方法の例

ビジネス上の決定は、責任ある化学物質をビジネス契約および文書化された事業目標に組み込むことによって、責任ある化学物質管理や革新を考慮に入れていることを実証することができる場合のみ、「あてはまる」と回答してください。

 

ビジネス上の決定が化学物質管理や革新を考慮に入れていることを実証することができる場合は、「部分的にあてはまる」と回答してください。

 

主要業績評価指標(KPI):化学物質および工程改善

 

質問の意図

この質問では、ビジネス上の決定が責任ある化学物質管理および革新を考慮していることの実証を求めます。 単に方針を文字にするだけではなく、積極的にビジネス契約に責任ある化学物質を組み入れるということです。 ビジネスインセンティブが組み入れられると、行動は実に変化します。 化学物質管理を支援する事業目標を持つ工場は、サプライチェーンパートナーにもその意志を伝える必要があります。

 

本当に持続可能性が改善されるのは、それががビジネス上の意思決定に組み込まれている場合のみです。

 

技術ガイダンス

以下のようなプロセスの革新は変化します。無塩の染色、無溶媒処理、水分の少ない染色、プラズマ技術による仕上げまたは電気化学的染色プロセス、過マンガン酸カリウム、アルカリなど各種化学物質の回収/再利用、水質改善と省エネルギーのための機械改造、全体的な環境影響における根本的な変化と改善のための新しいプロセスルートの開発など。

 

用語集:

  • SMART は目標を設定するためのベストプラクティスのフレームワークです。 SMARTの目標は、具体的、測定可能、達成可能、現実的、時間制限があるものです。

作成するテンプレート:SMART テンプレート

詳細は以下を参照してください:

検証方法

製造工程で化学物質を使用している 工場について:

あてはまる

  • 工場は、ビジネス上の決定が化学物質管理や革新を考慮に入れていることを実証することができる。
  • 工場は積極的に責任ある化学物質をビジネス上の契約に組み込んでいる。
  • 工場には、新しい持続可能な化学物質を見つける計画がある。
  • 化学物質管理を支援する事業目標を持つ工場は、サプライチェーンパートナーにもその意志を伝える必要があります。

部分的にあてはまる

  • 工場は、ビジネス上の決定が化学物質管理や革新を考慮に入れていることを実証することができる。

必要書類:

  • 現在の化学物質に関するR&Dプロジェクトおよび投資についての説明または事例
  • 工場が責任ある化学物質管理を自身のビジネス契約に組み込んだ方法例。

面接時の質問

  • 上級経営者層、責任ある化学物質管理および革新を考慮に入れたビジネス上の意思決定の担当管理職。

検査 – 物理的に見る検査対象

  • 責任ある化学物質管理および革新を考慮に入れたビジネス上の意思決定に関する計画および実行の文書化された検討。